山形・西川町に「第三者委員会」設置 議会には「百条委員会」
町長のパワハラ疑惑を調査
2025年4月25日(金) 18:05 山形放送
山形県西川町の菅野大志町長が職員にパワーハラスメントを行った疑惑をめぐり、外部の委員が調査を行う「第三者委員会」と町議会が調査を行う「百条委員会」の設置が25日、決まりました。
西川町・菅野大志町長「お騒がせしていることにお詫びを申し上げる」
25日開かれた西川町議会の臨時会。冒頭、菅野町長が陳謝しました。
菅野町長をめぐっては、3月末に退職した元職員の男性が在職時に町長に襟元をつかまれ町長室に連れ込まれたと訴えるなど、職員に対するパワハラの疑惑が浮上しています。
この問題を受け、町は25日、外部の委員が事実関係の調査にあたる第三者委員会の設置などを盛り込んだ条例案を町議会臨時会に提案しました。
西川町議会・荒木俊夫議員「第三者委員会の透明性をどのように確保するのか」
西川町・内藤翔吾副町長「本件については町長が当事者なので、私、副町長が代理としての権限を持つことで透明性の確保を担保したい」
採決「本案を議案の通り決定することに賛成の議員の起立を求めます」(全員起立)「全員起立です。よって本案は原案の通り可決されました」
さらに、議員から、町議会が調査権限を持ついわゆる「百条委員会」の設置が提案され、可決されました。
町議会事務局によりますと、百条委員会が設置されるのは西川町議会では初めてだということです。
今後、第三者委員会と百条委員会から調査を受けることになる菅野町長は。
西川町・菅野大志町長「パワハラの常態化は私としてはないと思うが、もしかしたら、そのように感じていた職員もほかにもいらっしゃったのかどうか、そこはしっかりと調査していただきたい。調査には全面的に協力させていただきたい」
第三者委員会の委員は県弁護士会に所属する弁護士3人以内で構成する方針で、町は大型連休明けを目途に県弁護士会に委員の推薦を依頼し、決定後に調査を始める考えです。そして、来年1月か2月を目途に最終報告書の提出を受けたいとしています。
中川悠アナウンサー「年明けの1月、2月くらいの提出は遅いのではという意見もありますが」
西川町・内藤翔吾副町長「必要な調査がされないことなどがあってはならない。まずは何が真実だったか、ハラスメントと認められるような事案があったかどうかをていねいに調査いただき、可能な限り早めの結果報告をいただきたい」
一方、百条委員会の委員は町議8人で構成され、町長や職員を対象にハラスメントが疑われる行為などの調査にあたる予定ですが、具体的な調査内容などは未定だとしています。5月の第2回会議で調査スケジュールなどを決めていきたいということです。
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西川町・菅野町長のパワハラ疑惑 第三者委員会 百条委員会設置へ
町長は「基本的に業務上の指導から外れたことはしていない」(山形)
2025年4月25日(金) 18:39 テレビユー山形
山形県西川町の菅野大志町長のパワーハラスメント疑惑をめぐり、西川町の臨時議会がきょう開かれ、第三者委員会の設置をすすめる条例案と百条委員会の設置が可決されました。
藤井響樹アナウンサー「まもなく臨時の議会が始まります。菅野町長の表情を見てみると非常に落ち着いています」
西川町の菅野町長をめぐっては職員の襟元をつかみ町長室に連れ込むなどパワーハラスメントと疑われるような行為が指摘されています。
きょう開かれた臨時議会では最初に、町が提出した、パワハラがあったかどうかを判断する第三者委員会の設置に向けた「ハラスメント防止等に関する条例案」について審議が行われました。
「本案を原案の通り決定することに賛成の議員は起立を求めます」
「よって本案は原案の通り可決されました」
審議の結果、全会一致で可決され、今後、第三者委員会が設置される予定です。
町は県弁護士会の弁護士3人に委員を依頼するとしています。
■「百条委員会」設置へ
また、議員側はハラスメント疑惑に関する特別委員会いわゆる「百条委員会」の設置を議会に提出しました。
こちらも全会一致で可決となり、今後、佐藤耕二議員を委員長とした議員8人を委員として、3年前までのハラスメント疑惑について調査を行うことが決まりました。
2つの委員会から調査が行われることについて菅野町長は。
西川町 菅野大志 町長「もちろん調査には全面的に協力させていただきたいと思っている。(Q改めてパワハラの認識はあったか?)本人にとっては強く感じたかもしれないが基本的には私は業務上の指導から外れたことはしていないと考えている」
今後の進退について問われると。
西川町 菅野大志 町長「これまでの実績と調査の結果を踏まえて判断することになるかなと思っている。私としましては西川町が大好きでございますので可能な限り、選ばれる限り西川の為、山形の為に働いていきたいなという思いはある」
第三者委員会とは別に百条委員会を設置した理由について議員側は。
西川町 佐藤耕二 議員「二元代表制のもとでこのように大きな問題になっているので、そう(百条委員会を設置)しなければいけないと議会としてはとらえている。事実関係をしっかり調査して町民にしっかり伝えるという目的でやっていきたい」
第三者委員会が立ち上がれば、町側は、来年4月の町長選挙の前の1月か2月までに最終報告書をまとめたいとしています。
百条委員会は、来月9日の臨時議会を終えてから早急に調査を進めていきたいとしています。
【山形】西川町長のパワハラ疑惑を調査 第三者委員会を設置
2025年4月25日(金) 19:00 山形テレビ
西川町の菅野大志町長をめぐるパワハラ疑惑について調査する「第三者委員会」が設置されることが決まりました。
【斉藤アナウンサー】「パワハラ疑惑に関する臨時議会が始まります。多くの報道陣も訪れていて議場の中は独特の緊張感。」
菅野町長をめぐっては去年12月、退職を希望していた元職員の男性に対し「後任が決まるまで事業を遂行する」という内容の誓約書に署名を求め、男性が拒否すると襟元を掴み町長室に連れ込むなど「ハラスメント」と疑われる行為が指摘されています。
きょう開かれた町議会・臨時議会の冒頭では菅野町長からのあいさつがありました。
【西川町菅野大志町長】
「報道にあった未熟な行為に対して当該職員に対してお詫びを申し上げるとともに町民の皆様、提携企業の皆様にお騒がせしていることに対してこの場をお借りしてお詫びを申し上げます」「町長に就任し早3年が経過ました。初心に返り、課題山積の行政をこれからも担っていきたい。」
その後の審議ではパワハラの有無を調査する「第三者委員会」の設置に向けたハラスメント防止に関する条例案が提出されました。
また、審議の中では町政運営への意見が述べられる場面もありました。
【佐藤光康町議】
「菅野町政の『対話による町づくり』を揺るがす大きな問題。重く感じてもらってハラスメントのない本当の『対話による町づくり』をしていただきたい。」
この条例案は全会一致で可決され、5月上旬をめどに県弁護士会に第三者委員会の
人選を依頼し、来年1月から2月までに報告書を提出するよう求める予定です。
議会終了後、菅野町長が報道陣の取材に応じました。
【菅野町長】
「当事者になってみて分かったがその時の記憶があまり残っていなくて。(元職員を)説得して笑顔で退職していただきたかったなと思ったことは覚えている。ただその前の行動、引き連れてしまったというのは大変申し訳なかった」「(ハラスメントにあたるという考えには至らなかった)今顧みれば、気をつけなくちゃいけないんだと。相手がどのように考えるか、どこまで許されるのかが自分でも判断できなかった。その時は疲れていた、私が疲れていた事だけは認識していて冷静な判断が出来なかったと反省しています。」
また、第三者委員会とは別に「百条委員会」も設置され、佐藤耕二町議が委員長に選任されました。
5月9日の臨時議会後に今後の対応を協議していくということです。
【菅野町長】
「業務上の指導から外れたことはしていないと考えている。人格を否定するとかではなく目標設定や町民や地域のために指導はしてきたつもり。一方で(指導に)ついていけなかった方へのケアはこれからしっかりしていかなくてはいけない。」
【山形】第三者調査委員会・百条委員会の設置 全会一致で可決
…菅野大志町長めぐるパワハラ疑い 西川町
2025年4月25日(金) 19:01 さくらんぼテレビ
西川町の菅野大志町長による職員へのパワハラ疑いについて、西川町議会は「ハラスメント第三者調査委員会」と「百条委員会」を設置する条例案を全会一致で可決した。
25日に開かれた西川町議会の臨時議会。
(西川町・菅野大志町長)
「私の一連の報道になった未熟な行為と、当該職員に対してお詫びを申し上げるとともに、お騒がせしていることをこの場を借りてお詫びする」
25日の臨時議会で、菅野町長による職員へのパワハラ疑いについて、町は弁護士に調査を依頼する「ハラスメント第三者調査委員会」を設置する議案を提出。
一方、町議会も、関係者を出頭させることができるなど強い調査権限を持つ「百条委員会」を設置する議案を提出した。
(議長)
「法案を議案の通り決定することに賛成する議員の起立を求めます。全員起立です。よって法案は議案の通り可決されました」
採決の結果、「ハラスメント第三者調査委員会」と「百条委員会」を設置する条例案はいずれも全会一致で可決した。
菅野町長をめぐっては、3月に退職した元職員の男性が「菅野町長に人権侵害を受けた」として法務局に人権救済を申し立てるなど、パワハラが疑われる事案が複数あるとされている。
町が設置する「第三者調査委員会」は、菅野町長のパワハラ疑いについて外部の弁護士に調査を依頼する予定。
一方、議会が設置する「百条委員会」は、菅野町長のパワハラの疑い以外にもすべての職員を対象としたハラスメントに関する調査を行う考え。
(百条委員会・佐藤耕二委員長)
「5月9日に臨時議会があるが、それが終わってから早急に百条委員会を召集して、今後の打ち合わせ・スケジュールなどを考えていきたい」
(西川町・菅野大志町長)
「元職員に対して引っ張ってしまったという行動をしたのは、この前も会見で謝罪した通り。私としては常態化しているということはないと思うが、もしかしたらそのように感じていた職員もほかにもいたのかどうか、そこはしっかり調査をしてもらいたい」
町の第三者委員会は副町長が設置者となり、委員が決まり次第、調査を諮問するとしている。
山形・西川町長のパワハラ疑惑で第三者委と百条委設置
…菅野大志氏「常態化していたとは思っていない」
2025年4月27日(日) 17:45 読売新聞
山形県西川町の菅野大志町長のパワーハラスメント疑惑を巡り、町議会は25日の臨時会で、町の第三者委員会を設置する条例案と、議員の調査特別委員会(百条委員会)を設置する議案を、いずれも全会一致で可決した。
臨時会の冒頭で、菅野町長は元職員の襟元をつかんだことに触れ、「大変申し訳ありませんでした」と謝罪。「今週で町長に就任して3年が経過した。初心に返り、課題山積の町政をこれからも担っていきたい」と所信を語った。
第三者委の設置は「町職員のハラスメント防止等に関する条例」で定められた。町は5月上旬頃に県弁護士会に委員の推薦を依頼し、選任され次第、同委を設置する。最終報告書の完成は来年1~2月頃を目指す。同条例では、外部相談窓口の設置などの再発防止策も規定した。
百条委は同日、第1回委員会を開き、設置議案を発議した佐藤耕二議員を委員長に選任した。議長以外の議員全員が委員を務める。調査方法は今後検討していく。佐藤委員長は議会後、「問題となっている事案以外も全て調査し、事実関係を明らかにした上で、町民に伝えたい」と話した。
菅野町長は報道陣に対し、「人格を否定するなど、業務上の指導から外れることはなかった。(パワハラが)常態化していたとは思っていないが、しっかりと調査してほしい」と語った。