2021年2月27日土曜日

涌谷保育園パワハラ 県は指導監査徹底を 保護者会が議会に請願へ

涌谷保育園パワハラ 県は指導監査徹底を
 保護者会が議会に請願へ

 

2021年2月27日() 11:00 河北新報

 

 涌谷保育園(宮城県涌谷町)の元職員が園を運営する社会福祉法人涌谷みぎわ会理事長からパワーハラスメントを受けたとされる問題で、園の保護者会が、法人への指導監査を徹底するよう求める請願書を県議会に提出することが26日、分かった。3月2日に提出予定。

 

 請願書では、理事長のパワハラによって昨年11月末、元職員17人が退職したことにより、保育サービスが低下したと指摘。法人運営の透明化と再発防止を図るため、指導監査の徹底や、法人と保護者が話し合う場の設置、元職員の一斉退職に至った経緯を検証することを求めている。

 

 保護者会は昨年12月、今後の保育環境を話し合うため、保護者への全体説明会開催を理事長に要望。理事長は新型コロナウイルス感染予防を理由に、1回10人程度で複数回に分散する方針を示した。

 

 それに対し、保護者会の有志約50人が理事長に全体開催を直談判したが、理事長は対面を拒否。インターホン越しに「敷地に入らないで」などと返答して警察に通報する騒ぎになった。

 

 保護者会長の男性は「園児の安全のための話し合いを何度も求めたが、不審者扱いされた。理事長との信頼関係は崩れた」と請願書提出に至った経緯を話す。

 

 保護者会は2月19日にも、同様の請願書を涌谷町議会議長に提出した。


《カウンセラー松川のコメント》

認可された社会福祉法人に於いて、その運営が正常で無いならば、
行政として調査や指導に入るのは当然の事です。
労使間のパワハラ問題ならば労働問題ですが、
保育園が適切に運営出来る状態でないのは、運営法人として異常な事態です。
監督官庁としての動きが報じられていないだけに、
遂に園児の保護者側が立ち上がったのでしょう。
パワハラ以外にも常軌を逸した行動をするくらいの理事長ですから
相当に強きの姿勢だと思います。
だから、大勢の保護者から吊し上げられるのを避けて、
10人程度の保護者で数回に分けて説明会を開くことで、
各個撃破を図ろうとしたのは自明の理です。
運営法人も自浄作用が働かないのであれば、
行政以外に頼る所が無いのが実状だと思います。
就労する保護者のとって大切な保育園なのですから、
男女共同参画や少子化対策を謳うのならば、
行政として本気で取り組む事案だと思います。

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