2021年2月3日水曜日

コロナ患者めぐり混乱の旭川医大 学長と元病院長対立する主張 あらためて検証 

コロナ患者めぐり混乱の旭川医大 学長と元病院長対立する主張 あらためて検証 

 

2021年2月3日() 7:46 北海道放送

 

 新型コロナの患者への対応をめぐり、混乱が続く旭川医科大学。学長と解任された元病院長は、かつては「蜜月」の関係だったといいますが、今の2人の主張は、真っ向から対立しています。

 

 「学長がいて、その下に病院長がいます、ですから明確な上下関係があります」(旭川医大・吉田晃敏学長)

 

 先月26日の記者会見で、大学の組織構造をこう述べていた、吉田晃敏(よしだ・あきとし)学長。旭川医大は、学長をトップに医学部や病院などが組織されています。

 

 「ちゃんと自分たちで(現場を)見に来ずに、ひと1人の解任を判断するやり方は、あまりに手抜きで解任ありきが透けてみえる」(旭川医大病院・古川博之元病院長)

 

 先月22日に病院長を解任された古川博之(ふるかわ・ひろゆき)元病院長は、1日の記者会見で、一連の吉田学長の行動は、パワーハラスメントだとして反論しました。

 

 「古川元病院長を解任した理由」について、吉田学長は、「学内会議を密かに録音し、外部に漏らしたことが複数の証言で明らか」になり、「病院長に適しない」と認定したとしました。これに対し、古川元病院長は…

 

 「いずれも秘密会議ではない。記録としてメモを録取することと同様、自由である。記録が外部に開示されたことについて、私は関与を否定している」(旭川医大病院・古川博之元病院長)

 

 クラスターが発生した旭川市内の吉田病院からの患者受け入れを、吉田学長が拒否したという問題について、吉田学長は、こう説明していました。

 

 「まさか軽症患者をICUに入れるわけにはいきませんし、どこに患者を入れるか、院内コンセンサスとして、まったくありませんでした」(旭川医大・吉田晃敏学長)

 

 「集中治療室以外は簡素な病室であり、受け入れ病床の整備は不十分だった」と話しました。これに対し、古川元病院長は…

 

 「厚労局や保健所が認めているわけです。立ち入り検査もしている。それを認めないのであれば、どこが認められないのかちゃんと述べていただきたい」(旭川医大病院・古川博之元病院長)

 

 「去年11月から患者を受け入れる病床ができていて受け入れの準備はできていた」と主張しました。

 

 さらに古川元病院長が吉田学長に対し、患者を受け入れるよう進言したとき、吉田学長自身は、「このリスク回避がおわかりにならないのならば病院長職を退いてほしい」と言ったことについては…

 

 「(リスクの話は)一切ありませんでした。だいたいいつも言っていたのは『命令に従うのが嫌なら辞めてください』『患者を受け入れるなら辞めてください』のいずれかであったということです。いずれも私はパワハラであるというふうに思っております」(旭川医大病院・古川博之元病院長) 


《カウンセラー松川のコメント》

パワハラ事案の加害者と被害者で真っ向から対立のままですが、
事は医師法第十九条の応招義務に抵触する様な内容まで出ております。
新型コロナウイルス感染症が生み出した悲しい問題とも言えます。

医師法 第十九条
 診療に従事する医師は、診察治療の求があつた場合には、
正当な事由がなければ、これを拒んではならない。


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