2021年2月3日水曜日

元自衛官が上司ら提訴 「パワハラでうつ病発症」 熊本地裁

元自衛官が上司ら提訴 「パワハラでうつ病発症」 熊本地裁

 

2021年2月3日() 10:39 熊本日日新聞(國崎千晶)

 

 陸上自衛隊第8師団北熊本駐屯地(熊本市北区八景水谷)の元隊員の男性(21)=同市=が、元上司らによる暴行やパワーハラスメント行為でうつ病を発症し、除隊を余儀なくされたとして、国と元上司ら5人に対し、約1131万円の損害賠償を求める裁判を熊本地裁に起こしたことが2日、分かった。提訴は昨年10月29日付。

 

 訴状によると、男性は2018年3月に入隊。同年10月~19年1月、隊舎などで上司や先輩隊員から「指導」と称して、平手や拳で頭部などを繰り返し殴られた。さらに、当時未成年だったのに無理やり飲酒させられたり、レモン汁を自ら目の中に入れさせられたり、足に尿をかけられたりするなど、パワハラ行為を繰り返し受け、うつ病と診断されたという。

 

 男性は20年9月に退職。「パワハラ行為は極めて執拗[しつよう]かつ悪質で、人間の尊厳を踏みにじる違法行為の連続だった。隊内で孤立し、将来に希望を失い、除隊に追い込まれた」と主張している。

 

 西部方面総監部広報室は「男性の提訴は事実だが、判決が確定していない裁判へのコメントは控える」としている。


《カウンセラー松川のコメント》

提訴内容から見ると、パワハラと言うよりも暴力ですね。
階級社会と言う星の数が物を言う世界の上に、
隊舎内と言う閉鎖的空間社会だからこその事案とも言えます。
それにしても、暴力を振るう事が快感になっている者は、
或る意味で病者なので治療が必要とも言えます。
「集団心理が働いた」等と言い逃れをする場合もありますが、
暴力行為は一人ひとりの意識で行われています。
明らかに法的には許されない行為を行える段階で
人間的に問題があると言えます。
この様な加害者が組織に残れば、
今後も大なり小なりハラスメントは発生するでしょう。

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