2021年2月27日土曜日

今度は全柔連のパワハラ隠蔽疑惑 山下泰裕会長の無責任すぎる対応

今度は全柔連のパワハラ隠蔽疑惑 山下泰裕会長の無責任すぎる対応

 

2021年2月27日() 11:50 日刊ゲンダイ

 

そんな説明が通るのか。

 全日本柔道連盟(全柔連)の管理職の元職員が昨年4月、事務局内でコロナの集団感染が発生した経緯を調査していた過程で威圧的な言動を繰り返していた疑いが浮上。そのパワハラ疑惑を承知しながら公表しなかった山下泰裕会長(63)が26日、取材に応じた。

 

 山下会長はコンプライアンス委員会からパワハラ行為については報告があったことは認めたものの、隠蔽については否定。疑惑を公表しなかった点については、問題の元職員は1月に自己都合で退職し、連絡が取れず「パワハラ認定ができなかった」と釈明した。さらに山下会長は、日本オリンピック委員会(JOC)の会長を兼務していたことで忙しく、指摘されるまで「問題そのものに気づかなかった」とも語った。無責任な会長だ。

 

 国士舘大非常勤講師でスポーツライターの津田俊樹氏が言う。

「山下会長はパワハラの事実を報告され、対応を一任されていた。本人と連絡が取れなかったから公表しなかった、というのは隠蔽と同じです。全柔連は2013年、女子選手が暴力指導やパワハラを告発して大問題になった。本来ならすべてを公にし、反省しなければならないのに、やっていることは逆。JOC会長に就任するなり、自ら提案して理事会を非公開にしたときと同じ。組織のトップにふさわしくない」

 

 さらに津田氏は続ける。

「今回の件は、産経新聞が報じなければ、表に出なかった。自身は『責任は非常に大きい』と語っている。今年6月で2期目の会長任期が満了するが、その前に辞任は避けられません。それにしても、五輪組織委員会の森喜朗前会長は女性蔑視で辞任、橋本聖子新会長はセクハラ問題が取り沙汰され、JOCと全柔連会長を兼務する山下氏はパワハラ隠蔽です。海外の人たちはこの現状をどう見るか」

 

■JOCでは「右腕」が

 パワハラといえば、昨年10月、早大スポーツ科学学術院教授の友添秀則氏(64)が退職した。友添氏は山下氏がJOC会長になるのと同時に同常務理事に就任したが、大学内のパワハラ疑惑で早大を辞めた翌月、JOC常務理事も辞任した。友添氏はスポーツ教育学、倫理学が専門。山下会長がJOCに引っ張ったといわれている。こちらの事件もウヤムヤになっているのは単なる偶然か。


《カウンセラー松川のコメント》

パワハラ疑惑を承知していながら、
最終的には加害者からの確認が取れなかったので公表しなかったが
新聞で報じられてしまい認めざるを得なくなる。
惚けるなら徹底的に惚け続けるし、
素っ破抜かれて慌てて釈明するくらいなら
最初から公表をするべきだったのでしょう。
「歴史にIFは禁物」と言われますが、
やはり公益団体としては疑惑とは言え、
複数の被害者証言があるならば、
「パワハラ行為が有った模様ですが加害者からの証言が取れませんでした」
と、調査の手抜かりを含めて公表するのが筋だったと思います。
全柔連ではありませんが、全柔連の山下会長が務めるJOCでも
別の役員がパワハラ疑惑で退任しているかの如く報じられている事を含めると
[山下氏自身がパワハラを隠蔽するトップ]とも受け止められてしまいます。
スポーツ界では指導を含めてパワハラの問題が多数報じられているだけに、
「パワハラ隠蔽体質」と報じられるのは
トップとして非常に悪印象を与えていると思います。

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