2021年2月26日金曜日

全柔連で前事務局長がパワハラか 山下会長が進退に言及

全柔連で前事務局長がパワハラか 山下会長が進退に言及

 

2021年2月26日 16:36配信 毎日新聞(松本晃)

 

 全日本柔道連盟(全柔連)の前事務局長の男性(61)が、複数の職員に大声で罵倒するなどパワーハラスメントを繰り返していた疑惑があることが明らかになった。山下泰裕会長が26日、東京都内で取材に応じ、情報を把握していることを認めた。山下氏は「私の責任は重い」と自らの進退にも言及した。

 

 全柔連関係者によると、前事務局長は2018年に就任。次第に日常的に複数の職員を大声で罵倒したり、業務時間外の労働を要求したりするようになったという。昨年4月に事務局内で新型コロナウイルスの集団感染が起きた際、職員に業務状況を聞き取る中で疑惑が浮上した。

 

 全柔連のコンプライアンス委員会が調査に乗り出した。前事務局長にも聴取したが、パワハラを否定したという。委員会は昨年11月、調査報告書をまとめ、山下氏ら幹部に対応を一任した。

 

 山下氏らは改めて前事務局長の反論を聞いた上で対応を検討する方針だったが、前事務局長は同12月初旬から出勤しなくなり、今年1月に自己都合を理由に退職した。

 

 26日に報道で明らかになるまで疑惑を公表しなかったことについて、山下氏は「報告書を受けて、再度聞き取りしようとしたが、本人が応じず、パワハラが認定できなかった」と釈明した。

 

 山下氏は196月から、日本オリンピック委員会(JOC)会長も兼ねており、「問題そのものに(指摘を受けるまで)気づかなかった。いろいろ務めるのは難しい」と語った。全柔連会長職からの辞任の可能性を問われると「全ての可能性があるが、自分だけで勝手に判断できない」と述べた。山下氏は176月に全柔連会長に就任し、今年6月で2期目の任期が満了する。


《カウンセラー松川のコメント》

組織のトップがリアルタイムに何でも知っている訳ではありません。
しかし、優秀な選手だったからと言って、
有能な組織人やトップになれるとは限りません。
オリンピックのメダリストだから、ここまでの地位になれたのだと思いますが、
JOCの会長ともなると、少し荷が重すぎたのかも知れません。
それにしても、内部での事情聴取中に出勤しなくなった挙げ句に
自己都合退職出来てしまう仕組みと言うのも団体とは言え
民間組織ではやむを得ないのでしょうか?
パワハラ加害者側が事情聴取を拒否したとしても、
複数の被害者の証言が得られれば、
加害者の認識の有無、即ち故意か過失かは別としても
パワハラの存在自体は確認出来たはずです。
「加害者側が退職してしまったのでバワハラ認定が出来なかった」
と、釈明する様では組織のトップとしては失格ではないでしょうか?
勿論、トップだけでなくその補佐役の能力も疑わしいです。

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