2021年2月5日金曜日

消防職員自殺を労災認定、熊本 上司パワハラ被害、遺書で訴え

消防職員自殺を労災認定、熊本 上司パワハラ被害、遺書で訴え

 

202125日(金) 13:28 共同通信

 

 熊本県御船町の上益城消防組合に勤務していた男性職員=当時(46)=が2019年5月、上司からパワハラを受けたとの遺書を残して自殺した問題で、地方公務員災害補償基金熊本県支部が公務員の労災に当たる公務災害と認定したことが5日、関係者への取材で分かった。

 

 認定は1月25日付。同消防組合の担当者は「職場の中でこのような事態が発生し、非常に残念。認定を重く受け止める」と述べ、再発防止徹底を強調した。

 

 問題を調査した第三者委員会は同年3月、元消防司令で上司だった50代男性のパワハラが自殺の原因の一つと認定。消防組合は元上司を停職6カ月と2階級降格の懲戒処分にした。



※ 他社のニュースも掲載致します

熊本・消防職員死亡を公務災害認定
 第三者委が上司のパワハラ認定

 

2021年2月5日(金) 18:46 毎日新聞

 

 熊本県御船町の上益城消防組合消防本部に勤務していた男性(当時46歳)が20195月、上司からパワーハラスメントを受けたと訴えて自殺した問題で、地方公務員災害補償基金県支部が男性の死を公務災害と認定したことが遺族への取材で明らかになった。認定は125日付。

 

 同消防組合の第三者委員会が203月にまとめた報告書によると、男性は上司からのパワハラが原因で自殺するといった趣旨の「告発文」を残し命を絶った。第三者委は業者らの前で大声で叱責する経験のない業務なのに詳しく教えず丸投げする質問しても丁寧に説明しない――といった上司の男性に対する言動や指導法をパワハラと認定し、自殺の一因になったと指摘した。報告書を受け、同消防組合は上司を停職6カ月の懲戒処分とした。

 

 同4月に公務災害を申請した男性の妻(48)は取材に「認められてほっとしている」と語り、同消防本部は「内容を重く受け止め、今後も再発防止に努めたい」とコメントした。

 

 当時の上司は処分を不服として県人事委員会に審査請求しており、代理人弁護士によると、上司は「嫌がらせをしたり、わざと教えなかったりしたことはない。乱暴な言い方もしていない」などと主張している。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ2020年3月21日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 熊本・上益城の消防職員自殺 第三者委が上司のパワハラ認定 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
住民のそして隊員の命を預かる消防吏員を
死に追いやると言う本末転倒な事案がここでも発生しています。
任務の性格上、訓練中に大声で怒鳴ったり、叱責することもあるでしょう。
負傷や死亡の可能性がある現場での作業の為の訓練なので、
教える方も教わる方も真剣になる為に
時としてヒートアップするのはやむを得ないとも言えます。
しかし、多くのパワハラ事案は[単なる嫌がらせ]か[憂さ晴らし]です。
ところで、気になるのは調査結果に対して加害者は
パワハラ行為について認めていない上に、
県人事委員会に審査請求をしています。
第三者委員会の調査結果をここまで否定する加害者も珍しいですが、
反省が無いのか、何かの陰謀なのか?
私は反省が無いだけだと思っています。
パワハラ行為者を処分しても亡くなられた方は還って来ません。
今一度「命を預かる仕事」について見つめて欲しいと思います。
これは、消防に限らず公安職全てに共通する課題です。

0 件のコメント:

コメントを投稿