2021年9月25日土曜日

特別支援学級での暴言・体罰問題「放置していたのでは」 市議、校長らに厳しい批判

特別支援学級での暴言・体罰問題「放置していたのでは」
 市議、校長らに厳しい批判

 

2021年9月25日() 8:30 神戸新聞(井上 駿)

 

 兵庫県姫路市立城陽小学校の特別支援学級を担任していた元教諭の男性(39)=懲戒免職=が、児童に差別的な暴言や体罰を繰り返していた問題で、姫路市会の文教・子育て委員会が24日、開かれた。出席した市議は、同校の管理職が元教諭と一緒に授業をしていた女性職員の訴えを7回も見逃していた点を問題視。「学校は放置していたのではないか」などと、当時の学校管理職の対応に厳しい意見が相次いだ。

 

 

 委員会の冒頭、西田耕太郎教育長は、今回の問題を受け、「教職員に綱紀粛正を徹底し、再発防止に取り組んでまいります」と述べ、頭を下げた。

 

 委員会では「なぜ、女性職員の訴えを見逃したのか」という点に質問が集中。市教育委員会の担当者は「校長の認識が甘く、事実確認が遅れた」「保護者に校内の様子がきちんと伝わっていなかった」とした。

 

 元教諭は職員に自身の行為を口止めしたり、「管理職に言ったのではないか」などと問い詰めたりしていたといい、「管理職以外にも、内部通報ができる窓口があることも十分周知できておらず、通報者の擁護もできていなかった」と述べた。

 

 また、市立学校園内の子どもに対する暴言や体罰の有無について、全教職員や保護者にアンケートを求める意見も市議から出たが、市教委の担当者は「学校園長に現在、校内調査を依頼しており、その結果を見て検討する」とした。

 

 文教・子育て委員会の坂本学委員長は「職員の訴えを7回も見逃したのは大きな問題。組織の体質を見直し、反省してほしい」と述べた。

 

 同日午後、市総合教育センター(同市北条口3)では、臨時の校園長会が開かれた。西田教育長は訓示で「新型コロナウイルス禍の中、子どもたちのために一生懸命指導している教職員の努力を根底から覆す許しがたい事件」と強調。校内で体罰や暴言がないかを確認し、指導法に困っている教職員の悩みに耳を傾けるよう要請した。


《カウンセラー松川のコメント》

姫路市の特別支援学級に於ける教員による児童への暴力等の事案ですが、
拙ブログの9月22日付け記事でも掲載致しました
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 暴言・体罰を同僚が7回も指摘、校長見過ごす 元教諭に確認せず「信頼していた。認識が甘かった」 (mms119.blogspot.com)
この記事で私がコメントしたとおり、
管理職としての校長等の対応が問題視されています。
当然の事ですし、これを問題視しない方が異常です。
当該事案がここまで継続したのは、
学校や教育委員会の対応が無かったからと言っても過言ではないでしょう。
先ずは現場での監督責任者である校長に対して、
必要な処分を下すべきであり、
他の学校管理職に対しても管理職の不作為による部下の不祥事は
管理者も厳しく罰せられる事を示すべきです。
また、担任等が気軽に相談出来る窓口や担当者を設けることで
健全な学級運営と教職員の勤務環境が築ける様にして欲しいと思います。

2 件のコメント:

  1. これが組織とはひどい話ですね。いちいち言われずとも声には耳を傾けるものです。

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    1. 邪推かも知れませんが
      「たかが特別支援学級の児童如きに」
      と言う思いが校長にあったと思います。
      校長だって好きで特別支援学級設置の小学校に
      赴任している訳ではないでしょうから
      「お荷物が余計な問題を生んでいる」
      と、事案に対して本気で対応していなかった感があります。

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