2021年9月7日火曜日

先生の「心の病」、コロナで深刻 「クラス経営に悩み」 感染不安に加え、対策による業務増も原因に

先生の「心の病」、コロナで深刻 「クラス経営に悩み」
 感染不安に加え、対策による業務増も原因に

 

2021年9月7日() 21:43 神戸新聞(古根川淳也)

 

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で精神疾患になり、学校を休んで90日以上長期療養した兵庫県内の公立学校(神戸市立学校、他市の一部市立高校を除く)の教職員が、2020年度に25人いたことが県教育委員会のまとめで分かった。教職員への新型コロナの影響を分析した例は珍しく、感染不安や感染対策に伴う業務増が主な原因とみられる。

 

 長期療養者を判定する県教委の健康管理審査会が20年度の状況を分析。同年度の長期療養者は例年並みの156人で、原因は「コロナの感染不安やストレス」(15人)と「感染症対策による業務量の増加や業務への不安・悩み」(10人)が合わせて16%を占めた。

 

 20年度は小学校で新学習指導要領が全面実施され、授業が大きく変わった。さらにコロナ禍で3カ月にわたり、県内全域で学校が休校。6月の再開後は、学習の遅れを補うため夏休みを短縮したり、運動会などの行事を中止・縮小したり、教職員は対応に追われた。

 

 県教委によると、「妊娠中のつわりに感染不安が重なり、うつ状態になった」「臨時休校中の児童への指導やクラス経営に悩み、自律神経失調症になった」などの事例があったという。

 

 21年度も7月末までに既に8人が療養。県教委は「本人や職場のストレス状況をチェックし、精神的な負担を増やさないよう努めたい」としている。

 

 一方、文部科学省は「コロナによる療養者数について整理していない」。神戸市教委は、精神疾患のため1カ月以上療養した同市立学校の教職員が20年度は新たに68人いたと把握しつつ「コロナの影響は分析できていない」としている。


《カウンセラー松川のコメント》

多くの未成年者を預かる教員としては、
感染防止の業務が重要事項になっているのは周知の事実です。
しかし、一教員たる者が学校内の衛生管理まで
責任を負わなければならないのでしょうか?
暫定的な新型コロナウイルス感染症対策のはずが
一年以上も続いている上に集束の見通しも立たず、
更に今後の感染防止対策も不明なのですから、
当に出口の見えないトンネル、
いや迷宮に入れられてしまったしまった様なものです。
これでは精神的に参ってしまっても当然でしょう。
そろそろ、感染防止業務について学校だけでなく、
各事業所でも片手間でなく専務としての対応を
検討する時期に来たのではないでしょうか?

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