2021年9月7日火曜日

「お前らの仕事は遊びや」パワハラ校長を懲戒処分

「お前らの仕事は遊びや」パワハラ校長を懲戒処分

 

2021年9月7日() 20:03 京都新聞

 

 滋賀県教育委員会は7日、教職員4人を懲戒処分した。このうち、部下の教諭2人にパワーハラスメントを行ったとして、県立米原高(米原市)の男性校長(58)を減給10分の13カ月)とした。被害を受けた女性教諭は直後に過呼吸に陥り、その後、学校を休んだ。

 

 県教委によると、校長は昨年、同一学年の同一教科を教諭2人に担当させたにもかかわらず、2人が別々に定期テストを作成して学級ごとの点差が大きくなると、同年86日、うち1人の女性教諭に対し「どう責任を取るんや」と厳しく追及。教諭はその後、医師の診断を受け1カ月休んだ。校長は今年3月にも、生徒に皆勤賞を独自に贈った男性教諭を必要以上に叱責(しっせき)し、「お前らの仕事は遊びや」と侮辱した、という。

 

 校長については、県教委が教職員に昨年行ったハラスメントのアンケートや聞き取り調査で、パワハラが疑われる事案が計16件寄せられていた。県教委はうち2件をパワハラと認定、11件は「不適切な部分があるが業務の範囲内」とし、3件は「客観的証拠がない」とした。

 

 このほか、大津市立長等小で学年費などを着服したとして男性事務職員(23)を免職した。事務職員は保護者から集めた学年費やPTA会費など計約170万円を20194月から今年4月にかけて着服して交際費などに使った。全額返済したという。管理監督責任を問い、前校長と現校長を戒告処分にした。


《カウンセラー松川のコメント》

事案の発端となった
[同一学年の同一教科を教諭2人に担当させたにもかかわらず、
2人が別々に定期テストを作成して学級ごとの点差が大きくなる]
これは私が高校生の時に体験しました。
1学年6クラス編成でしたが、学年に或る教科の担任が2名おり、
それぞれ別々のクラスを担任していました。
そして、定期テストの後にで私の教科担任と違うクラスの友人と
テストの話しをしていたら、
友人のクラスでは非常に簡単な設問であった事が分かりました。
その事をクラス担任に雑談的に話しをしたら
職員室で大変な問題に発展しました。
やはり、試験問題を作成する際は、
教科担任同士での連絡調整が必要だと思います。
その点では、パワハラ被害者に全くの非が無い訳ではありません。
その観点から考えると、校長の叱責も強ち間違いとは思えません。
しかし、調査で複数のパワハラ事案が上がってしまっているので、
加害者は日常的にパワハラを行っていたと判断されるでしょう。
上の者は叱り方も学ばないと、パワハラ加害者になってしまいます。
また、時には次席者が「その様な言動はパワハラになります」と
諫める事も必要でしょう。

被害者の皆様へ
上席者が皆、叱り上手な訳ではありません。
しかしながら、被害を受けて泣き寝入りする必要もありません。
違う職場の同期の方に相談をされる等して
解決方法を見出すのも一つの方策だと思います。

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