2021年9月29日水曜日

【独自】テレビ局員の自殺「長時間労働が主な原因」、遺族に報告…パワハラ行為も

【独自】テレビ局員の自殺「長時間労働が主な原因」、
遺族に報告…パワハラ行為も

 

2021年9月29日() 5:00 読売新聞

 

 フジテレビ系列の岡山放送(岡山市)に勤務していた30歳代の男性社員が7月に自殺し、同社が「長時間労働が自殺の主な原因だった」として、遺族に経緯を報告していたことがわかった。同社は幹部社員らの処分を検討している。

 

 同社や関係者によると、男性社員は7月、岡山市内で自殺。社内調査の結果、直前の6月14日~7月5日、100時間以上の時間外労働をしていたことがわかった。また、上司による過度な叱責(しっせき)など、パワーハラスメントとみられる行為も確認された。

 

 男性社員は報道部門の記者だったが、2020年春にバラエティー番組などを制作する子会社に出向。長時間労働に加え、不慣れな仕事も重なり、思い悩む様子が増えたという。

 

 岡山放送の中静敬一郎社長ら幹部が9月20日頃、遺族のもとを訪れ経緯をまとめた報告書を渡した。27日には社員らを前に「若く優秀な社員の命を守ることができず、心からおわび申し上げる」と謝罪した。


《カウンセラー松川のコメント》

終身雇用が当たり前の日本企業ですと、
採用された部門とは異なる世界への人事異動も少なくないです。
逆にジョブ型雇用ですと、その仕事をする人としての採用なので
報道部門の記者が番組製作子会社への出向はありません。
報復人事で日本型の終身雇用制度が悪用されるならば、
ジョブ型雇用の浸透が早まるかも知れません。
しかし、専門家ばかり揃うと縦型社会の弊害も発生します。
他部署が何をしているのか全く分からないのも
相互連携が取れなく原因です。
総務系の部署であれば、
少しでも多くの部署の業務内容を知っていることも
仕事をする上での技術に繋がります。
人事異動は人事権者の権利ですが、
可能な限り本人の特性や希望を考慮するべきで、
無理な異動の場合は本人を納得させるくらいの
配慮や努力が必要だと思います。

御遺族の皆様へ
先ずはお亡くなりなられた男性にお悔やみ申し上げます。
報道記者がバラエティ番組の製作をさせられるのは
あまりにも違う仕事だと思いますし、
報道記者として経験する必要も無い業務だと思います。
尋常とは思えない人事異動の様なので、
しっかりと会社から説明をさせて、
納得出来る解決をしてください。

0 件のコメント:

コメントを投稿