2026年3月17日火曜日

▼上司「飛ぶなら言ってから飛んで」 陸上自衛隊で“パワハラ” うつ病・パニック障害に…32歳元隊員が慰謝料など求め国を提訴

上司「飛ぶなら言ってから飛んで」
 陸上自衛隊でパワハラうつ病・パニック障害に
32
歳元隊員が慰謝料など求め国を提訴

 

2026年3月17日() 18:55 中部日本放送

 

陸上自衛隊で長期にわたり続いていた“パワハラ”。退職に追い込まれた32歳の男性が、慰謝料など求め国を提訴しています。そのパワハラの内容とは。

 

(元・自衛隊員)

「助けを呼べる力もなかった。逃げ出したいという気持ちしかなかった」

 

こう話すのは、3年前まで名古屋市の陸上自衛隊守山駐屯地に所属していた、32歳の男性。2018年に入隊、希望した部隊に配属され、仕事に励んでいました。

 

しかし、入隊から1年半が経った頃。上司からパワハラを受けるようになったといいます。

 

■「反省文を20枚書いて来い、寝なければいけるだろ」

 

(元・自衛隊員)

「“相手が不快だと思うことはしません”メモをするときは指示に続いて、間違ったことはしませんとか。2030枚は少なくとも書いていた」

 

当時書かされた反省文。

 

休みの日に出勤させられ、上司からかけられた言葉は…

 

20枚書いて来い、寝なければいけるだろ」

 

さらに、反省文の内容を大声で読み上げるよう命じられ、声が小さいなどと罵倒されたといいます。

 

■外を見ている男性に…「飛ぶんだったら言ってから飛んでよ」

 

精神的に追い詰められていったという男性に、さらに別の上司が…

 

(元・自衛隊員)

「部屋にいても、次は誰にやられるかわからなかったので、部屋から出て、外を見ていたら、笑いながら『飛ぶんだったら僕に言ってから飛んでよ』と言われた。その一言が正直きつかった。死んだ方が楽じゃないかと思っていた状態だったので」

 

自殺をすすめるかのような言葉も受けた男性。

 

駐屯地に足を踏み入れるだけで、震えや頭痛などの症状が出るようになって適応障害と診断され、その後、うつ病やパニック障害など複数の病気を発症。3年前の11月に退職しました。

 

■守山駐屯地「ハラスメント対策は研修など、以前から取り組んでいる」

 

(元・自衛隊員)

「まだ日常生活に支障をきたしている。結局、元を絶たないとだめと医者にも言われているので、今の問題を終わらせて区切りをつけて、次のステップに行きたい」

 

陸上自衛隊守山駐屯地は2023年、部下に不適切な指導をしたなどとして、上司2人を停職6か月、不適切な発言をしたとして上司1人を減給30分の11か月)の懲戒処分にしました。

 

CBCテレビの取材に対し守山駐屯地は「ハラスメント対策については研修を行うなど、以前から取り組んでいる」とコメントしました。

 

■「5年間を返して欲しい、本当に

 

一方、上司の処分が出たのは、パワハラ事案の発覚から3年余り経った後。男性は自衛隊の対応が遅く不誠実だとして、被害から5年余りがたった去年、国に慰謝料など6400万円あまりを求める訴えを起こしました。

 

(元・自衛隊員)

5年間を返して欲しい、本当に。それがだめなら、ちゃんと賠償に応じて欲しいな」

 

規律が求められる自衛隊で起きていた“パワハラ”。国は訴えの棄却を求めていますが、法廷はどう判断するのか、現在審理が続いています。

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