2021年10月5日火曜日

【長崎】諏訪神社宮司セクハラ疑惑で被害女性側が会見

【長崎】諏訪神社宮司セクハラ疑惑で被害女性側が会見

 

2021年10月5日() 19:45 長崎文化放送

 

長崎市諏訪神社の70代宮司が20代女性にセクハラをしたとして神社の責任役員らが勇退を求めている問題で、女性と責任役員の代理人弁護士ら会見を開き、4日に宮司が書面で公表した「セクハラは真実ではない」とする主張に反論しました。

 

責任役員代理人の山下肇弁護士は「宮司は(セクハラ)行為の存在自体は否定していなかった。一番の問題点は宮司から正式な謝罪が1回もないこと」と話します。

責任役員代理人の山下肇弁護士によりますと被害女性は今年820日(金)の日中、神社内の個室で池田剛康宮司に握手を求められ、手を引き寄せられてマスクを取ろうとされた上、「チューば」と唇を突き出され、間一髪で逃れたと訴えています。

 

責任役員代理人の山下肇弁護士は「宮司の主張は『被害者にマスクを取るように言った』となっているのに対して被害者の意見は宮司からマスクを取られようとしたという点で異なっておりますけれども宮司の意思でマスクを取ろうということになったという点では一致していると考えております」と話しました。

 

翌日、女性は上司に相談し、上司は91日に池田宮司に聞き取りをし、宮司を除く6人の責任役員が勇退を求めていることなどを告げました。そのやり取りは宮司の承諾を得てICレコーダーで録音していました。それによると宮司は「女性の顔色が悪く見えたので元気付けようと握手してパワーをあげようと思った。『マスク取って』と言って顔つきを見て『あ、元気たい。いい顔してるたい。キスもできるたい』と冗談を言っただけ。この歳でどうこうしようなどという気持ちは毛頭ない。もっと和やかににこやかに、人の気持ちを察していくことがどれだけ大事か」などと弁解しています。

 

山下弁護士は「(池田宮司は)『男と女ではそういう冗談ば言うたいね』って発言しておりまして『そんなことないでしょ?』と話をすると『その時に言えばよかったいね』というふうに言っている。セクハラ行為の時に文句を言わなければハラスメントは成立しないともとられかねない認識であり不適切行為に関する認識が欠如している」と話しました。

 

宮司は104日に公表した文書で「セクハラ疑惑は真実ではない。私を排除したい部内者2名が責任役員に働きかけた結果」などと主張し、宮司職を続ける意向を示しています。

 

山下弁護士は「手を強く握って引き寄せてマスクを取ろうとした上で、そこが『キスくらいできるたい』なのか『チューば』と言って口を突き出したのか具体的なところは分かりませんがキスに関する発言なり行為があったことは間違いないというふうに責任役員は考えているということです」と話しました。

 

女性の代理人弁護士も5日夕方、会見を開き被害を訴えました。被害女性代理人の青野悠弁護士は「損害賠償責任が発生するような不法行為だと考えてますし被害者としては今でも謝罪してもらいたい。事実を認めて謝罪してもらいたいということだけです」と話しました。

 

責任役員側は「女性は3年ほど前から二次会の折、太ももに手を乗せられたり、『マンションを借りてあげるから俺の女になれ』など言われたりしたほか、過去に別の女性も日常的に手足を触られたり『俺の女になれ』と言われたりするセクハラ行為を受けたと涙ながらに証言している」と主張しています。

 

また「宮司に対し度々謝罪と退任をお願いし、一度はその意向も示されたが何らかの理由で『真実ではない』との主張に覆った。県神社庁に対し宮司の勇退を求める意見書と録音データなどの資料を提出し、判断を待っている。神社本庁に解任を求める意見を具申する用意もある」としています。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ10月4日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 【長崎】責任役員会がセクハラ疑いで辞任勧告 諏訪神社宮司が「真実ではない」書面公表 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
加害者とされる宮司。勇退を求める役員。
漸く、被害者とされる女性の登場です。
しかし、役員代理人弁護士の
「宮司の意思でマスクを取ろうということになったという点では一致している」
無理矢理に取ろうとしたのか、取る様に要請したのかで
被害の度合いは相当に異なるのに「一致している」と纏めるのは
弁護士としては随分と強引な展開に感じます。
被害者代理人弁護士の方がまだましな発言ですが、
損害賠償を求めないのは内々に示談で済ませようとでもしていたのでしょうか?
対宮司への戦術としては、女性に対して謝罪をさせて、
「謝罪したのならセクハラを認めたのだから勇退を」と迫るのでしょうね。

被害者の方へ
セクハラ被害に遭ったなんて公表はしたくないですよね。
お気持ちは十分に分かります。
しかし、相手が「セクハラをしていない」と反論するならば
闘うか、諦めるかの二者択一になります。
被害者様の心の問題になりますので、
熟慮の上で決めるしかないと思います。

2 件のコメント:

  1. 宮司の言い訳にも呆れますが、被害者の女性がセクハラと感じたことは間違いないのですよね。┐(´д`)┌ヤレヤレ

    返信削除
  2. 一般的にセクハラと感じたら、それはセクハラと解釈した方が無難です。
    宮司も真っ白ではなさそうですね。

    返信削除