2026年3月11日水曜日

「非効率な仕事は認めない」「事前申請のない残業は認めない」 市役所職員のパワハラ自殺が防げなかった理由 専門家「成果へのこだわりだけ強く、心理的安全性がない場合はパワハラ的要素に」

「非効率な仕事は認めない」「事前申請のない残業は認めない」
 市役所職員のパワハラ自殺が防げなかった理由
 専門家
「成果へのこだわりだけ強く、心理的安全性がない場合はパワハラ的要素に」

 

2026年3月11日() 17:53 北陸放送

 

石川県能美市で上司からパワハラを受けた職員が自殺した問題の背景と対策。ハラスメントが起きにくい職場環境づくりについて専門家の意見を交え考えます。

 

能美市・井出敏朗市長「風通しの良い職場。管理職の研修等々を充実させ二度と起こさないようにしていくことが私に与えられた責務である」

 

この問題は202510月、能美市の災害対応を担う部署に所属する職員が、上司からのパワハラを受け自殺したものです。

 

第三者委員会の報告書では、「残業三兄弟」と呼んだことや・時間外勤務の上限を月30時間までと指導し、事前申請のない残業を受け付けないなど、5つの行為がパワハラに認定されました。

 

■社会保険労務士「成果へのこだわりだけ強く、心理的な安全性がないと」

 

また、報告書は管理職研修を継続的に行う重要性も指摘しています。

 

社会保険労務士・二口寛さん「一日や数時間の研修をやったからそれがすべて改善されるというわけではない」

 

こう話すのは社会保険労務士として企業内の労働環境などの改善に務めている二口寛さん。

 

能美市のケースでは管理職の上司が「非効率的な仕事は改善しろ、それは時間外業務とは認めない」とも発言し、職場環境の悪化を招いていたと指摘されています。

 

■労働法の専門家「内部通報制度があれば防ぐことが出来たのでは」

 

報告書がもうひとつ指摘したのが「内部通報制度」の導入です。

 

労働法を専門とする金沢大学の早津裕貴教授も能美市役所内に内部通報制度が設置されていれば、今回の自殺は防ぐことができたのではないかと指摘します。

 

金沢大学・早津裕貴教授「少しでも違和感があったときにちょっとおかしいんじゃないですか。と早めに言えていればこの方は亡くなることはなかった。」

 

さらに、報告書が問題点と上げたのが業務の集中です。

 

第三者委員会は昨年度中に同じ部署の同僚2人が退職したことなどから、「在籍年数の長かったAさんの負担が増えていた」としています。

 

金沢大学・早津裕貴教授「今回の人も、人が少なくっている中で業務が異動とか退職が相次ぎすごくしんどくなっている、少し無理をしてしまった。市全体としてちゃんと余裕がある人員態勢をつくることに向けてどうやっていくかも重要な課題」

 

これらの問題解決し、ハラスメントによる職員の自殺を2度と起こさないために能美市が3月中にまとめる再発防止策が注目されます。

 

もし、悩みや不安を抱えて困っているときは、専門の相談員が受け止めてくれる電話相談窓口があります。


《カウンセラー松川のコメント》

二言目には「研修」と行政も専門家も語りますが、
その研修が形骸化しているから起きている事例も散見されます。
そもそも「ハラスメントの専門家」とは誰を指しているのでしょう。
弁護士や社会保険労務士の肩書きがあれば講師としての箔も付くでしょうけど、
肩書だけで仕事が出来るほど簡単な訳ではありません。
また、「臨床心理士や公認心理士ならばメンタルヘルスに通じている」
と考えられがちですか、研修先の職場環境を知らなければ、
通り一遍の説明や原則論に終始してしまい、受講者の共感を得られないどころか、
反発されることもあります。
講師選択は研修講師としての適性を見抜く必要がありますので、念の為。

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