2021年12月6日月曜日

「龍角散」解雇無効訴訟 解決金6000万円で和解

「龍角散」解雇無効訴訟 解決金6000万円で和解

 

2021年12月6日() 23:37 テレビ朝日

 

 製薬会社「龍角散」の元部長の女性が解雇の無効などを求めていた裁判で、会社が解決金6000万円を支払うことで和解が成立しました。

 

 訴状などによりますと、龍角散の元法務担当部長の50代の女性は2018年、「忘年会で社長が女性従業員にセクシャルハラスメントをした」という情報に基づいて社内調査などを始めたところ、突然社長から自宅待機を命じられ、翌年に解雇されました。

 

 元部長は解雇の無効などを訴え、東京地裁に裁判を起こしていました。

 

 裁判では9月に社長が出廷し、「女性従業員に感謝の意味を込めてハグや握手をした。もし嫌なら逃げるはずだし、ねぎらいの意味だった」などと述べ、セクハラを否定していました。

 

 関係者によりますと、今月1日、会社が元部長に解決金6000万円を支払うことなどで和解が成立しました。

 

 元部長の弁護団は「解決金は定年までの給与にあたる額であり、実質的に解雇無効の主張が認められたと評価している」とコメントしました。

 

 一方、会社側は「当社の主張は従前より一貫しておりますが、諸般を考慮し和解に応じました」とコメントしています。 


《カウンセラー松川のコメント》

週刊誌で先行して取り上げられていた事案です。
社内でのセクハラ事案を調査していたら自宅待機を経ての解雇。
この処分の正当性について会社側が裁判での主張を避けたのは、
正当な処分ではなく、パワハラ隠しだった事を認めた様なものです。
裁判でセクハラ事案まで暴露されるよりは、
金銭解決を選んだのは組織防衛として正しい選択でしょう。

被害者の方へ
セクハラ事案を明らかにするよりも、
自身への金銭解決を選んだのは当然です。
生きていく為にはお金が必要ですし、
セクハラ事案を暴いても今更に収入の保証も無いですし、
復職しても居づらい環境を予想すれば
逸失利益を補填して貰うのが正解だと思います。

2 件のコメント:

  1. これだけハラスメントが取り上げられる世の中にあっても、未だにハラスメントの意味がわからない(気づかない)人が多いですからね。 まぁ、ハラスメントにシビアになりすぎてもいけませんけど。と思います。

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    1. 和解で手打ちなので真相は分かりませんが、社内のハラスメントについて調査着手したら、不当な解雇等をされたのは、多分事実なのでしょう。
      「そんな行為をしてしまう程度の会社だと」私は理解しました。
      何でも「ハラスメントだ」と騒ぐのも疑問ですが、後ろめたくないのであれば、ドンドン調べさせれば酔いのですよ。

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