2021年12月30日木曜日

【記者の目】繰り返されるパワハラ行為… クラブのガバナンスに期待は限界も

【記者の目】繰り返されるパワハラ行為…
 クラブのガバナンスに期待は限界も

 

2021年12月30日() 20:36 中日スポーツ(松岡祐司)

 

 鳥栖の金明輝(キン・ミョンヒ)前監督のパワハラ行為は決して許されるものではない。ただ、それと同等以上に問題視されたのは、「消極的隠蔽(いんぺい)」とまで断じられたクラブの対応の甘さ、認識不足にほかならない。

 

 金前監督の言動を把握しながら、クラブは「事実上放置または容認していた」とされ、調査報告書には「自浄能力の欠如」「ファン・サポーターや社会への裏切り」「地域の人々に愛され、親しまれる資格があるのか」と厳しい言葉が並んだ。

 

 2019年、湘南を指揮していた貴裁(チョウ・キジェ)監督(現京都監督)によるパワハラ問題が表面化した。事業規模の小さな地方クラブという意味では、サポートもリソースも十分ではなく、「競技結果に磁力が働き、経営者が(監督に)丸投げしたり委ねたりすることが起こる構造」(村井チェアマン)は同じと言っていい。

 

 クラブのガバナンスに期待するだけでなく、人権教育や研修の徹底、独自の通報窓口の設置など、リーグとしてできることはないだろうか。2年前と同様のパワハラ行為が続いた事実は、あまりにも重い。


《カウンセラー松川のコメント》

スポーツ界ではスパルタ教育も罷り通っていたのでしょうから、
指導陣から選手へのパワハラが起きてしまうのも当然でしょう。
クラブにしても、最優先事項は[トップになる]ことでしょうから、
その為には厳しい指導も黙認するかも知れません。
また、選手自体も終身雇用ではありませんから、
クラブとしてもどこまで大切に扱っているかは疑問です。
理想論ではパワハラ撲滅でしょうけど、
机上の空論の様な気がします。

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