2021年12月22日水曜日

寺に復職できない僧侶 「自己都合退職したことにされた」と円満院を提訴 滋賀・大津

寺に復職できない僧侶
 「自己都合退職したことにされた」と円満院を提訴 滋賀・大津
 

 

2021年12月22日() 18:46 京都新聞

 

 大津市園城寺町の門跡寺院「円満院」を解雇された僧侶2人が、解雇を無効とする判決が確定した後も復職できず寺の役員会議の決議で自己都合退職したことにされたとして、円満院を相手に決議の無効確認などを求める訴えを大津地裁に起こしたことが22日までに分かった。

 

 同日、第1回口頭弁論で開かれ、寺側は請求棄却を求めた。

 

 訴状などによると、2人は2016年、運営の適正化を考える宗務議会の発足を知らせる書面を配布したところ、役員らに反逆行為とみなされ、それぞれ県外の別院への転任を命じられた。2人が拒むと、解雇に当たる破門処分とされ、無効を求める訴えを起こし、1910月、同地裁が2人の訴えを認め、寺側に未払い賃金の支払いなどを命じた。判決は今年2月、最高裁で確定した。

 

 今年3月、2人が勤務への復帰や未払い賃金の支払いを求める郵便を寺に送ったところ、「受け取り拒絶」を理由に返送されたという。一方、寺側は同月、臨時役員会議を開き、「正当な理由なく無断欠勤し、自己都合退職したものとみなす」と決議したという。2人は、決議は解雇に当たり、合理的な理由がなく無効と訴えている。

 

 円満院は平安時代の創建とされる天台宗の寺院で、09年に土地建物が競売に掛けられ、甲賀市の宗教法人に所有権が移転した。


《カウンセラー松川のコメント》

寺でも労働問題が起きる時代になりました。
そして、原告の訴えだと被告の寺は随分と悪質な手法です。
もう僧侶も聖職者ではありませんね。

被害者の皆様へ
しっかりと権利を主張して無法を許さないでくださいませ。

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