2021年12月14日火曜日

【長崎】諏訪神社宮司側代理人が会見 セクハラ否定

【長崎】諏訪神社宮司側代理人が会見 セクハラ否定

 

2021年12月14日() 18:48 長崎文化放送

 

長崎市諏訪神社の宮司のセクハラ疑惑で、13日に被害を訴える女性の代理人弁護士が年内にも損害賠償を求める訴訟を起こす方針を発表したのに対し、14日は宮司側の代理人弁護士が会見を開き、改めてセクハラ行為を否定しました。

 

池田宮司・権禰宜7人の代理人永田雅英弁護士は「85センチの机を挟んで体と体が約1メートル離れてどうやってキスをしようとするんですか?と」と話しました。

 

疑惑は長崎市の20代の女性が8月、神社内の個室で池田剛康宮司に握手を求められ応じた際、引き寄せられながらキスを迫られ、マスクを外されそうになった。「チューば」と言葉でも迫られたと訴えているものです。

 

女性は13日に書面を通じ「セクハラの事実を認め謝罪してほしい」などの思いを公表し、代理人弁護士は年内にも損害賠償の訴えを起こす方針を明らかにしました。

 

これに対し池田宮司は「セクハラ疑惑は存在せず、キスを迫ったということも全くない」とする姿勢を貫いています。池田宮司・権禰宜7人の代理人永田雅英弁護士は「無理矢理手を引っ張ってキスをしようとしたことはないと、これも(池田宮司は)断言しておられます」と話しました。

 

また神社の権禰宜7人は宮司の継続を求める嘆願書を県神社庁を介し神社本庁に出しているほか、今月10日、上司に当たる禰宜2人のパワハラに対する損害賠償を求める訴えを起こしました。

 

池田宮司は「くんちと権禰宜たちを守るために留任を決意した」としています。

 

これに対し女性は「権禰宜7人にはセクハラがパワハラにすり替えらえてしまったということに早く気付いてほしい」としています。

 

宮司側の代理人は「7人の権禰宜全員が責任役員からの全面的な支援を受けている禰宜2人を被告にパワハラ訴訟を提訴することは命懸けなのです

。セクハラ問題をパワハラ問題にすり替えたと本当にお考えになっているのであれば、それは7人の権禰宜が感じ続けてきた恐怖、苦しみ、悲しみを無視し、全面否定することになります」と訴えました。

 

一方で禰宜2人と責任役員、氏子や長崎くんちの踊町の代表の常任総代らは、宮司に強く辞任を求めています。

 

宮司側の代理人は「くんちを人質に宮司さんにやめろというのは何かとっても筋違いな気がします。女性がセクハラだと思ったらセクハラです。断言します。だけれども女性がセクハラだと思ったら損害賠償をしなきゃいけない。宮司をやめなきゃいかん。そんな話はどこにもないと」と話しました。

 

宮司の代理人は8年前、禰宜と責任役員が池田宮司の前任の宮司をホテルに呼び出し、勤務態度などについて一方的に非難し、辞任届に署名させたとしています。また疑惑が持たれる当時の状況についても、幅85センチの机を挟んでいることに加え、4年前のくんちでの落馬事故で首や腰、膝を痛めている体で左手を机から離して女性の顔を自分に近付けたりすることは事実上不可能としています。

 

宮司側の代理人は「(女性が)主観的にキスをされようとしたと思ったということを否定するつもりはさらさらないです。だけれども客観的にはそれは無理な状況でしたということを繰り返し繰り返し申し上げているんです」と話しました。



※ 他社のニュースも掲載致します

諏訪神社問題 双方代理人の訴えは【長崎】

 

2021年12月14日() 20:48 長崎放送

 

長崎市の諏訪神社を舞台とするセクハラとパワハラ2つのハラスメント問題。対立構図にある宮司と、被害を訴える女性の代理人弁護士がそれぞれ会見を開きました。

 

(永田弁護士)

「宮司は本当の意味でのくんちを守るために泥をかぶってでも非難を浴びてでも辞めない」

 

14日会見を行ったのはセクハラ疑惑がもたれている宮司らの代理人弁護士らです。

今回の問題について改めて「セクハラと取られかねない行為があったことは認める」とした一方、「禰宜らがくんちを人質に宮司に辞任を求めている」と訴えました。

また、禰宜2人からのパワハラに対し今月提訴した権禰宜7人は「神社とくんちと宮司らを守るために命がけで提訴した」などと訴えました。

一方、セクハラ被害を訴えている女性側の弁護士は13日会見を開き加害行為を認めた上での謝罪を求めると共に「セクハラ問題をパワハラ問題にすり替えた」と非難しました。

 

(青野悠弁護士)

「私はたった一言すみませんでしたという言葉が欲しかっただけです。お金なんて必要ありません。最初にだれが何をしてこうなったのか権禰宜らの嘆願書によって本当の問題であるセクハラがパワハラにすり替えられてしまったことに早く気付いてほしいと今でも思っています」

(永田弁護士)

「セクハラ問題をパワハラ問題にすり替えたと非難しました。しかしそのようなことは絶対にありません。全面的な支援を受けている禰宜2人を被告にパワハラ訴訟を提起することは命がけなのです」

 

セクハラ被害を訴えている女性は今月にも宮司を相手に裁判を起こす構えで諏訪神社を舞台にした2つのハラスメント問題は今後、法廷闘争に発展する見通しとなりました。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログの12月13日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 「セクハラがパワハラにすり替えられた」2つのハラスメント疑惑に揺れる長崎市の諏訪神社 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
私もこのニュースでも記載のとおり、
「被害者がセクハラだと思ったらセクハラです」
このとおりだと思います。
嫌な思いは本人以外に分からないのですから。
しかし、行為が社会的にセクハラかどうかは
第三者の判断に委ねられる事もあります。
法廷闘争になった以上は安易に「行為がセクハラだった」と
認める訳にもいきません。
例え「相手にとってはセクハラと感じられたのだろうな」と思っても、
迂闊にそれを認めれば、
相手からは「セクハラの認識があった」と足元を掬われるでしょう。
あくまで私見ですが、
宮司側の代理人である永田弁護士が上手な対応をしていると感じております。

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