「市議がパワハラ」議会に抗議 部長、対応ルール化必要 石垣市
2025年6月21日(土) 6:01 八重山日報
石垣市は20日、市議から市職員に対する不適切な発言があったとして、市議会(我喜屋隆次議長)に中山義隆市長名で抗議の申し入れ書を提出した。市は市議の言動をパワハラ行為と認識している。棚原長武総務部長は「こういう状況が続くと職員を守れない。パワハラやカスハラがあった場合は記録を作成するなど、対応をルール化する必要がある」と話した。市がパワハラ行為を理由に市議会に抗議するのは異例。
申し入れ書によると、市議会の「国民保護計画等有事に関する調査特別委員会」が市に視察旅費として今年度、200万円の予算措置を要求していたが、市は見送った。
担当課長は5月23日、同委員会の市議に電話で予算措置見送りを報告。これに対し市議は「特別委が視察を決定したことに、なぜ課長が旅費を査定できるのか」「二元代表制の意味を分かっているのか」などと市の決定を批判した。
さらに「今後開催される特別委に課長を呼ぶ。そこで要求した予算を切った理由を再度委員に説明してほしい。その際は、委員から厳しい意見が出ることを覚悟したほうがいい」「課長は、課長になってまだ経験が浅い。議会のことをもっと勉強したほうがいい」などと述べた。
市は申し入れ書で「当該議員に対し厳重な抗議を申し入れるとともに、議会における再発防止に向けた取り組みを強く求める」としている。
課長の様子がおかしいことに気づいた棚原部長が市議の発言を記録に残すよう指示し、27日付で記録文書を作成。20日付の抗議申し入れ書に添付した。
20日の市議会本会議では、長山家康氏がこの件を緊急質問。「この内容が事実であれば、議会と行政の健全な関係を逸脱している。強権的な態度であり、信頼関係が損なわれる。看過できない」と指摘した。
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