「JR西日本は昔に戻ったと感じた」との社員の声も…
JR西日本の元役員が「パワハラ」
2023年の大雪時の輸送障害めぐる会議で担当社員を激しく叱責
安全管理体制に対する第三者機関の報告書が公表
2025年6月11日(水) 18:40 毎日放送
JR西日本は6月5日、2023年度と2024年度の安全管理体制に対する第三者機関の報告書を公表。2023年の大雪の影響による輸送障害をめぐり、社内の会議で当時の役員から担当社員に対し激しい叱責があり、外部の調査委員会がパワーハラスメントと認定したと発表しました。
JR西日本は2005年の福知山線脱線事故を受け、2015年度以降、第三者機関による安全管理体制評価を実施しています。
6月5日に発表された2023年度と2024年度の安全管理体制に対する評価報告書によりますと、強い寒波が関西を襲った2023年1月に、大雪の影響でポイントが故障し、JR京都線などで列車の駅間停車=“立ち往生”が相次いだ問題をめぐり、事後に実施された検証会議の場で、当時の役員から担当社員に激しい叱責があったということです。
この当時の役員をめぐっては、ハラスメントがあるのではないかとする内部通報もあり、JR西日本は外部の弁護士からなる調査委員会を設置。調査委員会は、叱責の一部をパワーハラスメントと認定したということです。
JR西日本は叱責の文言・態様や、処分内容は明らかにしていませんが、当時の役員は現在はグループ会社に籍を置いているということです。
「JR西日本は昔に戻ったと感じた」との声も
しかし、第三者機関の評価報告書によると、ハラスメント認定された上記の叱責などをめぐり、「JR西日本は昔に戻ったと感じた」「輸送障害等の事象が発生すると、会議等で上級経営層が怒鳴るため、言い返せない雰囲気になる。上級経営層が心理的安全性の重要性を語っているが、どの口が言っているのかと思う」などの声が社員から上がったということです。
第三者機関は「輸送障害後の社会からの厳しい視線等、難しい局面であったことを理解しつつも、慎重にコミュニケーションを行うことが心理的に安全な職場づくりに重要」として、コミュニケーションの改善を求めています。
《カウンセラー松川のコメント》
拙ブログ6月5日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼JR西の安全管理、改善も道半ば 異常時コミュニケーションでリスク、第三者機関が評価
これの続報です。
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