2025年6月11日水曜日

▼「JR西日本は昔に戻ったと感じた」との社員の声も… JR西日本の元役員が「パワハラ」 2023年の大雪時の輸送障害めぐる会議で担当社員を激しく叱責 安全管理体制に対する第三者機関の報告書が公表

JR西日本は昔に戻ったと感じた」との社員の声も
 JR西日本の元役員が「パワハラ」
 2023年の大雪時の輸送障害めぐる会議で担当社員を激しく叱責
 安全管理体制に対する第三者機関の報告書が公表

 

2025年6月11日() 18:40 毎日放送

 

JR西日本は65日、2023年度と2024年度の安全管理体制に対する第三者機関の報告書を公表。2023年の大雪の影響による輸送障害をめぐり、社内の会議で当時の役員から担当社員に対し激しい叱責があり、外部の調査委員会がパワーハラスメントと認定したと発表しました。

 

JR西日本は2005年の福知山線脱線事故を受け、2015年度以降、第三者機関による安全管理体制評価を実施しています。

 

65日に発表された2023年度と2024年度の安全管理体制に対する評価報告書によりますと、強い寒波が関西を襲った20231月に、大雪の影響でポイントが故障し、JR京都線などで列車の駅間停車=立ち往生が相次いだ問題をめぐり、事後に実施された検証会議の場で、当時の役員から担当社員に激しい叱責があったということです。

 

この当時の役員をめぐっては、ハラスメントがあるのではないかとする内部通報もあり、JR西日本は外部の弁護士からなる調査委員会を設置。調査委員会は、叱責の一部をパワーハラスメントと認定したということです。

 

JR西日本は叱責の文言・態様や、処分内容は明らかにしていませんが、当時の役員は現在はグループ会社に籍を置いているということです。

 

JR西日本は昔に戻ったと感じた」との声も

 JR西日本は、福知山線脱線事故の遠因が、「日勤教育」に代表される当時の懲罰的な企業風土があったことを踏まえ、乗務員の人為的ミスを懲戒処分の対象外とする制度を導入するなど、企業風土の変革を進めてきました。

 

しかし、第三者機関の評価報告書によると、ハラスメント認定された上記の叱責などをめぐり、「JR西日本は昔に戻ったと感じた」「輸送障害等の事象が発生すると、会議等で上級経営層が怒鳴るため、言い返せない雰囲気になる。上級経営層が心理的安全性の重要性を語っているが、どの口が言っているのかと思う」などの声が社員から上がったということです。

 

第三者機関は「輸送障害後の社会からの厳しい視線等、難しい局面であったことを理解しつつも、慎重にコミュニケーションを行うことが心理的に安全な職場づくりに重要」として、コミュニケーションの改善を求めています。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ6月5日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼JR西の安全管理、改善も道半ば 異常時コミュニケーションでリスク、第三者機関が評価
これの続報です。



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