2025年6月12日木曜日

▼「音ハラ」「ホワハラ」方言いじりは「ダイハラ」最新45種類のハラスメント一覧 職場で注意すべき「余計な一言」は

「音ハラ」「ホワハラ」方言いじりは「ダイハラ」
最新45種類のハラスメント一覧 職場で注意すべき「余計な一言」は

 

2025年6月12日() 17:02 熊本放送

 

「ダイハラ」「ホワハラ」「票ハラ」…

 

これらは、ハラスメント防止に取り組む「一般社団法人 日本ハラスメント協会」(大阪市)が認定する、45種類のハラスメントの一部です。

 

例えば、客の立場を利用して理不尽な要求をする「カスタマーハラスメント/カスハラ」。

 

熊本県庁では、「職員の約3割が、過去3年間にカスハラを経験した」とのアンケート結果が出ています。

 

そのうち約9割が電話でのハラスメントだったことから、県は5月、電話対応の内容を録音するシステムを導入しました。

 

国も対応を急いでいて、64日には、カスハラ防止を企業や自治体に義務付ける「パワハラ防止法(改正労働施策総合推進法)」が、参議院で可決・成立しました。

 

■カタカタ、カチカチ・・・新たなハラスメント

45種類のハラスメントうち、協会が2025年に新たに追加したのは4種類

 

このうち、過剰な音で周囲を不快にさせるのが「音ハラスメント/音ハラ」です。

 

パソコンのキーボードをたたく音が大き過ぎたり、ボールペンを不必要にカチカチカチカチ鳴らしたり、周囲に配慮せず大声で話したり…。

 

気付かずについ、やりかねませんよね。

 

2025年追加の4種類は「ダイハラ」「ホワハラ」「票ハラ」「音ハラ」

 

■なぜ、これだけの数に?

日本ハラスメント協会の村嵜要代表理事によりますと、多くは「パワハラ」「セクハラ」の一種として場面ごとに派生し、種類が増えていったということです。

 

ただ、いずれも「相手の意思に反した不快な言動」という点は共通しています。

 

また、「2020年に企業のパワハラ防止措置が義務化され、注目度が高まったためではないか」と分析しています。

 

では、働く人たちはどのように受け止めているのでしょうか。熊本市中心部で聞きました。

 

■「こっちが丸くなるしか」「雰囲気で感じ取ってもらう」

30代男性 IT系「下の立場の時はすごく楽だったのですが、上の立場だと気にすることが多くなってきた」

 

50代女性 医療系「若い人と50代では考えも違うので、そこは一緒に勉強しながら。こっちが丸くなるしかないかな」

 

30代男性 営業系「会社自体の雰囲気は良いが、なるべく当たり障りのない言葉で。雰囲気で感じ取ってもらう」

 

20代女性 接客業「忙しそうだなと思う時はあるけれど、周囲に攻撃的ではないので。私より上の人はもしかしたら気を遣っているのかなと思う」

 

(スタジオ)

スタジオの2人は普段、気を付けていることはありますか?

 

青谷アンカー(2005年入社)「できるだけコミュニケーションは取りたいんですよね。話す前に、これは大丈夫かな?と考えるようにしている。だから、テンポのいい会話はできていないかもしれないけれど」

 

後生川アナ(2020年入社)「確かに、青谷さんは顔色を気にしてくれるなと思います。入社してから『こんなに優しいものなのかな?』と思うくらい、いろいろな先輩が優しくて。気を遣われ過ぎているんじゃないかという気もします。逆に後輩と接するときには、自分が言われて嫌なことは言わないようにしよう、と思っています」

 

■指導時に「余計な一言」…言っていませんか?

職場のパワハラの定義について、「パワハラ防止法」は3つの要素を挙げています。

 

1)優越的な関係を背景にした言動

2)業務上必要な範囲を超えている 

3)労働者の就業環境が害される

 

では、職場での対策はどうすれば良いのか。改めて、日本ハラスメント協会に聞きました。

 

日本ハラスメント協会 村嵜要代表理事「人によって差をつけない、公平な振舞いがポイント」

 

そのうえで村嵜代表は、職場で「指導」する場面でのポイントを指摘しました。

 

村嵜代表理事「正しい指導の中に余計な言葉が入ってしまうことが多い。例えば、『〜だから君はダメなんだ』『前もミスしただろう』など、余計な部分を排除すれば、過剰に恐れる必要はない」

 

さらに、自分の発言で相手の表情が曇った場合、自分の非を認めることが大事だと話しています。

 

(スタジオ)

青谷アンカー「そのさじ加減が難しいという」

 

後生川アナ「とにかく、思いやりの気持ちが大事ということでいいんでしょうか?

 

取材した平岡夏希記者「様々なコミュニケーションのとり方があると思いますが、今回の取材を通して、年齢や性別に関係なく、誰でもハラスメントの被害者・加害者になり得ると気づかされました」

 

後生川アナ「下の対立場の人だけでなくて、上の立場の人がハラスメントを感じる場合※もある、ということですよね」

 

※【ハラスメントハラスメント/ハラハラ】

上司などに対して何かにつけて『これはハラスメントだ』と主張する行為。

 

平岡記者「それぞれが、いろいろなハラスメントを意識して生活する必要があると感じました」

 

■職場でよくあるハラスメント(2025年版) 45種類の説明

引用元:一般社団法人 日本ハラスメント協会 HP

※ 45種類の説明については長くなるので、本記事では割愛し、 
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼職場でよくあるハラスメント(2025年版) 45種類の説明
として、別途記事作成しております。


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