2025年6月17日火曜日

カトリック長崎大司教区 パワハラ訴訟で和解成立

カトリック長崎大司教区 パワハラ訴訟で和解成立

 

2025年6月17日() 17:34 長崎放送

 

カトリック長崎大司教区の元職員が神父らからのパワーハラスメントに対する安全配慮義務を怠ったとして、大司教区に損害賠償を求めた裁判で17日、和解が成立しました。

 

訴えを起こしていたのは、カトリック長崎大司教区内で起きた性暴力や人権侵害の相談業務を行っていた元職員です。

 

訴状などによりますと元職員は2017年から2020年までの間複数の神父らから継続的なパワハラを受けPTSDを発症。

 

その後退職した元職員は大司教区が安全配慮義務を怠ったとして約5380万円の損害賠償を求める訴えを長崎地裁に起こしていました。

 

2022年から続いたおよそ3年間続いた裁判は17日に和解が成立し、長崎地裁は大司教区に和解金の支払い義務があることを認めました。

 

和解金額については、明らかにされていません。

 

和解成立を受け原告側は「とても孤独な日々でした。私を『命綱』と思ってくださった方々の存在があったため耐え続けてきました。裁判は終わりましたが私はこれからも人には言えない一抹の孤独や悲しみを抱えながら人生を歩んでいくことになります」とコメントしています。

 

一方、被告のカトリック長崎大司教区は和解条項に基づいて和解についてのコメントはしないとしています。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

カトリック長崎大司教区のパワハラ、元職員との和解成立 長崎地裁

 

2025年6月17日() 18:53 毎日新聞(百田梨花、樋口岳大)

 

 勤務していたカトリック長崎大司教区(長崎県長崎市)の神父らからパワーハラスメントを受け心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したとして元職員が大司教区に約5380万円の損害賠償を求めた訴訟は17日、長崎地裁(松永晋介裁判長)で和解が成立した。大司教区が和解金を支払う。金額は非公表。

 

 訴状によると、元職員は2017年から大司教区の人権相談室に勤務していたが、相談事案などに関して神父らからパワハラを受け、22年に退職を余儀なくされたと訴えていた。

 

 和解条項には、元職員と大司教区が互いに相手の名誉を害する行為を一切しないことが盛り込まれた。また、大司教区は、関係者や所属する司祭に▽問題が訴訟上の和解で終結した▽元職員の名誉を害する言動をしない▽元職員が在職中の過去の経緯や訴訟内容に関して口外しない――ことを告知・説明するなどとした。

 

 和解後に記者会見した元職員の代理人によると、地裁は、元職員が精神疾患で治療中であることや、大司教区の人権相談室開設に尽力し熱心に取り組んできたこと、その他の経緯や性質などを総合的に考慮して和解を勧告したという。

 

 元職員は代理人を通じ「裁判所が、私の傷付きや相談室の業務に熱心に取り組んできたことを認め、総合的に考慮して和解を勧告してくれたことに深く感謝する」などとするコメントを出した。

 

 大司教区は取材に「特にコメントはない」と答えた。

 

 

 

カトリック長崎大司教区の神父によるパワハラ裁判
 和解金支払いなどで原告の元職員と和解成立

 

2025年6月17日() 18:59 テレビ長崎

 

2022年に提訴された長崎市のカトリック大司教区でのパワハラをめぐる損害賠償裁判で、原告の元職員に和解金を支払うなどの内容で17日に和解が成立しました。

 

この裁判は、カトリック長崎大司教区で性暴力や人権侵害の相談業務にあたっていた元職員が神父の関わる案件の対応をめぐり、複数の別の神父からパワハラを受け、PTSDを発症したなどとして5384万円の損害賠償を求めたものです。

 

長崎地裁で開かれた和解協議で、大司教区が和解金を支払うことや、教区内の司祭や関係者に、原告の元職員の名誉を害する言動などをしないよう、説明することなどで和解がまとまりました。

 

内容の詳細や和解金は公表されていません。

 

原告代理人 中鋪美香弁護士

「本件の特殊性は宗教組織という団体の中で起きたことなので」「訴訟が終わった後も原告自身が安心して生活していけるように、担保することができたことは非常に良かったと思います」

 

また、原告は次のようにコメントしています。

 

原告代理人 中鋪美香 弁護士

「とても長い時間でした。とても孤独な日々でした」「このたび裁判所が私の傷付きや、相談室の業務に熱心に取り組んできたことを認め、総合的に考慮して和解を勧告してくださったことに深く感謝します」

 

一方、長崎大司教区は守秘義務があるとして、和解成立の事実以上は公表できないとしています。

 

 

 

カトリック長崎大司教区の元職員神父らからパワハラ
 損害賠償求めた裁判で和解成立《長崎》

 

2025年6月17日() 19:15 長崎国際テレビ

 

カトリック長崎大司教区の元職員が神父らからパワハラを受けたとして、損害賠償を求めていた裁判が17日に長崎地裁で開かれ、大司教区が和解金を支払うことで和解が成立しました。

 

(諫早総合法律事務所 中鋪 美香弁護士)

「本件が訴訟上の和解によって終結した。原告の名誉を害する言動はしない」

 

カトリック長崎大司教区の元職員が、神父らからのパワハラで心的外傷後ストレス障害=PTSDを発症し、退職を余儀なくされたとして、約5400万円の損害賠償を求めていた裁判。

 

17日に長崎地裁で非公開の協議が行われ、大司教区が原告側に和解金を支払うことなどで和解が成立しました。

 

この訴訟では、原告側が神父らからの継続的なパワハラ行為を主張し、大司教区に対し「安全配慮義務を怠った」と訴えを起こしていました。

 

代理人弁護士によりますと、裁判所から原告が精神疾患の治療中であることや、大司教区の人権相談室開設に取り組んできたことなどを理由に和解の勧告があり、双方が合意したということです。

 

原告は代理人弁護士を通じて「裁判所が総合的に考慮して和解を勧告したことに深く感謝する」とコメントしています。

 

 

 

カトリックパワハラ訴訟、長崎大司教区と元職員が和解
…「名誉害さず」神父らに告知

 

2025年6月18日() 10:30 長崎新聞

 

 カトリック長崎大司教区の元職員が、神父らのパワハラなどが原因で退職に追い込まれたとして大司教区に約5380万円の損害賠償を求めた訴訟は17日、長崎地裁(松永晋介裁判長)で和解が成立した。大司教区が元職員に和解金を支払うほか、神父らに元職員の名誉を害する言動をしないよう告知することなどが和解条項に盛り込まれた。

 

 訴状などによると、元職員は教区内の人権侵害に関する相談業務に従事していたが、神父らから罵声を浴びせられるなどのパワハラ行為を受けていたと主張。安全配慮義務違反に当たるとした。教区側は事実関係を争い請求棄却を求めた。

 

 元職員が業務に熱心に取り組んできたことや体調などを考慮し、長崎地裁は和解を勧告した。和解後、長崎市内で会見した元職員の代理人弁護士は、口外禁止条項があるため和解金額を公表していないが、「納得できる金額」とした。

 

 和解条項には元職員と大司教区が互いに名誉毀損(きそん)しないことや、大司教区が神父らに対し元職員の名誉を害さず、過去の経緯や訴訟内容を口外しないよう告知することなどを盛り込んだ。元職員の代理人弁護士は「(元職員が)これから先安心して生活できるよう担保できた」と評価した。

 

 元職員は和解を受け「裁判所が私の傷つきや相談業務に熱心に取り組んできたことを認め、和解を勧告してくださり深く感謝する」とコメントを発表した。

 

 大司教区も同日、取材に対し、和解成立を公表。和解条項を理由に「これ以上の取材には対応できかねる」とした。

 

 

 

【長崎】「神父のパワハラでPTSD」
 カトリック長崎大司教区と元職員和解成立
 

 

2025年6月18日() 12:19 長崎文化放送

 

カトリック長崎大司教区の複数の神父からパワハラを受けてPTSDを発症したとして、元職員が大司教区に損害賠償を求めた裁判は17日に和解が成立しました。

 

訴状によりますと大司教区の人権相談室に勤務していた元職員は、神父による横領や性暴力事案などへの対応をめぐり、複数の神父からパワハラを受けて、PTSDを発症。退職後の2022年に大司教区に対して約5380万円の損害賠償を求める訴えを長崎地裁に起こしていました。

 

裁判は17日に大司教区が、元職員に和解金を支払うことや、元職員の名誉を害する言動をしないよう、所属する司祭や関係者らに説明することなどで和解が成立しました。

 

原告側 中鋪美香弁護士:

「最終的には原告自身も納得できる金額で合意に至ることができた。原告自身が安心して生活をしていけるように担保するということができたことは非常によかった」

 

一方、和解金額については和解条項に基づき明らかにしていません。

 

元職員は弁護士を通じて「とても孤独な日々だった」などとコメントしました。

 

原告側 中鋪美香弁護士:

「このたび裁判所が私の傷付きや相談室の業務に熱心に取り組んできたことを認め、総合的に考慮して和解を勧告してくださったことに深く感謝いたします。裁判は終わりましたが、私はこれからも人には言えない一抹の孤独や悲しみを抱えながら、人生を歩んでいくことになります」

 

一方、大司教区は和解が成立したこと以外については答えられないとしています。

 

 

 

神父から「いち信者のくせに」と言われPTSD
ハラスメント対応の元職員、賠償訴訟で長崎大司教区と和解

 

2025年6月18日() 13:01 読売新聞

 

 

 カトリック長崎大司教区(長崎市)の元職員が、パワーハラスメントを訴えたのに適切な対応を受けられず、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症して退職したのは、大司教区側に安全配慮義務違反があったためだとして、約5380万円の損害賠償を求めて提訴した訴訟は17日、長崎地裁(松永晋介裁判長)で和解が成立した。

 

 訴状では、元職員は20174月から、教区内でのハラスメントに関する被害者らのケアを行う業務に従事した。性暴力事案などが発生した際、神父から「思い通りになると思うなよ」「いち信者のくせに」といった言葉を浴びせられるなどし、大司教区側に改善を求めたが、対応しなかったと訴えていた。

 

 和解条項では、大司教区側が和解金(金額非公表)を支払い、訴訟の関係者や大司教区の神父に対して、和解したことや元職員の名誉を害する言動はしないことなどを説明するとした。

 

 元職員は弁護士を通して「とても孤独な日々でした。裁判所が総合的に考慮して和解を勧告してくださったことに深く感謝いたします」とコメントした。

 

 大司教区は「『相手の名誉を害する行為は行わない』という合意があり、これ以上の取材には対応できかねる」とした。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ2022年4月27日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: カトリック長崎大司教区の元職員、教区をパワハラで提訴
これの続報です。
被告は取材に対して「『相手の名誉を害する行為は行わない』という合意があり」
と、和解の条件を盾にコメントを拒否していますが、
もし自らの非を認めるのならば、謝罪なり反省なりのコメントは出せるはずです。
それさえも行わないのは、被告に「自分達は悪くない」と言う思いがある証左。
裁判で被告の敗訴となるよりは、和解で口をつぐむ方が得策と考えたのでしょう。
カトリックの偉い人でも、中身は俗人なのが、報道から詳しく分かりました。

被害者の方へ
提訴から3年。
長かったと思います。
裁判で白黒決着をつけるよりも、和解で早期に終結させるのも得策だと思います。
この和解を以て、被告とのトラブルは終了です。
ここからは心機一転されて、健やかな生活を送れますことを祈念しております。



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