中野津市議が共産離党 ハラスメントが原因と主張 三重
2025年6月6日(金) 8:01 伊勢新聞
「特定の党員から受けたハラスメントとも言うべき言動への対応が十分に取られなかった」として、三重県の中野裕子津市議(29)は5日、共産党を先月31日付で離党したと発表した。
中野市議は報道機関向けのコメントで「特定の党員から長期間にわたってハラスメントとも言うべき配慮に欠ける言動や過度な干渉により、精神的苦痛を受け続けた」などと訴えた。
その上で「たびたび党機関に対処を求めてきたが、十分な対応が取られなかったため、離党を決意した」と主張。「今後は無所属議員として、精いっぱい取り組む」としている。
一方、党中部地区常任委員会はコメントで、離党の理由について「ハラスメント」とせず「特定の党員とのトラブル」と表現。「特定の党員」や「トラブル」の詳細は明らかにしていない。
コメントでは「2人の話を聞いて対応してきたが、最終的には解決に向けた話し合いの場をつくることができなかった」と説明。「中野市議が党を離れることは極めて残念」としている。
関係者によると、中野市議が被害を訴える「ハラスメントとも言うべき言動」は、ラインなどSNS(交流サイト)上での投稿とされる。「特定の党員」は、県内の地方議員とみられる。
中野市議は4月21日に離党届を提出し、先月31日付で党中部地区常任委員会の承認を受けた。市議会の共産党会派を離脱し、今月5日付で新会派「津・無所属」を結成した。
中野市議は津市出身。令和4年1月の市議選で初当選し、1期目。今後も議員として活動を続けるほか、任期満了(来年2月4日)に伴う来年1月の次期市議選にも立候補する見通し。
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