黒部市長のパワハラアンケート、回答の55%「受けた」
➡市議会が内容開示求める
➡市側は地方自治法を根拠に拒絶
➡百条委員会設置の可能性も
2026年3月10日(火) 21:26 チューリップテレビ
黒部市が管理職を対象に行ったアンケートで、回答した職員の半数以上が「市長からパワハラを受けた」と答えた問題で、黒部市議8人がアンケート結果の開示などを求める調査を市に申し入れました。しかし、市側は議会の議決にもとづかない調査は必要がないとして申し入れを拒否しました。
調査の申し入れを行ったのは、武隈市長を支持する黒部市議会の3つの会派と議員個人、合わせて8人です。
代表して自民同志会の木島信秋市議が、管理職のアンケート調査を実施した長田等総務管理部長に対し、調査申し入れ書を読み上げました。
黒部市議会 自民同志会 木島信秋議員
「不可解な点としてアンケートの内容そのものが事実であるか。また事実であったとしても、いつの時点の話なのか、どのような状況下での発言、指導なのかについては現時点で確定しておりません」
■1か月後の黒部市長選を控え影響は大きい…
この問題を巡っては、去年12月、武隈市長からのパワハラを訴える報告が職員から相次いだため、長田総務管理部長が先月上旬、管理職63人を対象に無記名のアンケート調査を実施。回答した49人のうち、「市長からパワハラを受けた」と回答した人は55%に当たる27人でした。
アンケート結果は公表されていませんが、一部の新聞社が3月5日に報道して明らかになりました。
市議側は、1か月後に黒部市長選が控えたタイミングで投票行動への影響は大きいとし、市側から報道機関への情報漏えいを問題視しています。
■議会の総意ではない調査はする必要がない…
黒部市議会 自民同志会 木島信秋議員
「このようなリークが選挙に影響を及ぼす形で利用されることになれば、公職選挙法が禁じる選挙の公平性を損なうおそれがあることは看過できません」
調査申し入れ書では、アンケート内容の開示や情報漏えいの有無、公職選挙法違反との関係など6つの項目について調査を求めています。しかし─
黒部市総務管理部 長田等部長
「議員個人あるいは会派。そういうところからの調査については、私は調査することはできかねます。それははっきり申し上げたいと思います。こういうことをやられるということであれば、あくまで黒部市議会として議決を以って当局、私の方に言っていただければと思います」
長田総務管理部長は「議会の総意ではない調査はする必要がない」として地方自治法を根拠に調査を拒否しました。
また、報道された内容はアンケートの回答率がもれたに過ぎず、機密の漏えいには当たらないとしました。
■回答ない場合は百条委員会の設置を検討…
アンケート結果についても、当初は先月中旬に公表したいと市長に申し入れましたが、市長が「深く受け止め改善する」と話したため、公表を取り止めたということです。
黒部市総務管理部 長田等部長
「私の真意としましては、パワハラ行為を認定するとか。そういったことではなくて、市長に言動について反省していただくと。その一心でありますので、市長のその言葉を受け、報道に出すことはその時はしなかったと。こういう形で報道の方に出てしまったということはこれは私の本意ではなく、どのような形で出ていったのかもそれは分からない」
市議側は調査申し入れ書の回答期限は今月23日としていて、回答がない場合は調査権を持つ百条委員会の設置を検討するとしています。
黒部市議会 自民同志会 木島信秋議員
「守秘義務とかっていうのは黒部市に存在しないのかと。そう思われても仕方ないんじゃないかなと。(情報漏えいが)なぜこの時期なのか。選挙目当て、そう捉えてもおかしくない」
パワハラ調査「選挙に利用」 黒部市長支持の市議 漏えい経緯の調査要請
2026年3月11日(水) 5:00 北國新聞
黒部市の管理職を対象とした内部調査で、回答者の半数以上が武隈義一(よしかず)市長(58)からのパワーハラスメントを訴えた問題で、市長を支持する市議8人が10日、調査結果が外部に漏えいした経緯を調べるよう市に申し入れた。地方自治法に基づく調査特別委員会(百条委員会)の設置も視野に入れる。
要請書を提出した木島信秋市議は市長選が約1カ月後に迫ったタイミングで結果が明るみになったことに「結果を選挙に利用された。『選挙目当て』と捉えられても仕方ない」と指摘した。
要請書は市議会で長田等総務管理部長が受け取った。木島氏が代表を務める自民同志会(4人)、自民志創会(2人)、一新会(1人)が共同提出し、公明の松倉孝暁氏も要請書に名を連ねた。
内部調査は市が2月上旬に主幹以上の63人(市民病院除く)を対象に行い、49人が匿名で答えた。回答者の55%(27人)が「パワハラと感じる行為を受けた」などとした。昨年4月時点の市の行政職員(病院除く)は265人。
5日に一部報道があり、市長は「大きな声を出したことはあった。不適切な行為だった」と陳謝した上で、「指導の範囲内」とパワハラ自体は否定した。
木島氏は「直ちにパワハラに該当するかどうかが判断できない段階で、調査結果が外部に漏えいしたことは重大だ。現職にとってマイナスであり、守秘義務に照らし合わせても看過できない」と強調した。
その上で、内部調査について▽調査内容▽調査結果の管理▽結果の漏えい▽公職選挙法との関係▽内部通報制度(職員申告制度)の運用▽再発防止の取り組み-の6点を挙げ、情報開示や調査を求めた。
23日までの回答を促し、期限までに回答がない場合は市議会3月定例会の本会議で百条委員会の設置に関する議案を提出する考えも伝えた。百条委は関係者の出頭や証言、記録の提出を要求できるなど強い調査権限を持ち、虚偽の証言をすると禁錮や罰金が科される。
●総務管理部長、要請に応じず
長田総務管理部長は申し入れが議会の総意ではない点を挙げ「議員個人、会派の依頼は調査できかねる。議会として議決を得て言っていただければと思う」と答え、現時点で要請に応じることを拒んだ。
内部調査は職員申告制度に準じ、長田部長が実施した。対象の63人には結果の概要を伝えてあるといい「回答率(結果の概要)は機密性のある情報ではない」との認識を示した。市長選への影響について「ないとは言えない」とした。4月5日告示、12日投開票の市長選は出馬表明順に、再選を目指す現職の武隈氏=1期、植木=と前副市長の上坂展弘(のぶひろ)氏(64)=宇奈月町浦山=による一騎打ちの公算が大きい。
《カウンセラー松川のコメント》
拙ブログ3月7日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼「大声の時点でパワハラ」専門家が指摘 問われる“指導とハラスメント”の境界線 アンケートで管理職4割が被害訴えも…本人は否定 富山・黒部市
これの続報です。
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