2022年2月2日水曜日

「役員のパワハラで苦痛」と提訴 和歌山南漁協の元職員

「役員のパワハラで苦痛」と提訴 和歌山南漁協の元職員

 

2022年2月2日() 16:36 紀伊民報

 

 和歌山南漁協(本所・和歌山県田辺市)日置支所で主任として働いていた男性(50)がこのほど、在職時に役員からパワーハラスメントを受けて退職を余儀なくされたとして、漁協と組合長ら役員3人に1100万円の損害賠償を求める訴えを和歌山地裁に起こした。

 

 訴状や男性の話によると、漁協が田辺市や白浜町から補助金などを不正受給した問題を巡り、2018年春にテレビ局の取材を受け、事実関係を認める趣旨の話をした。問題を受けて当時の役員が辞任し、19年10月に新役員が決まった後、呼び出されて不正の告発者との関係を何度も問いただされ、懲戒免職の話も持ち出された。これらが原因で眠れなくなり、神経症と診断され、昨年4月に退職した。役員の言動は、内部告発者を保護する公益通報者保護法に違反するとも主張している。

 

 男性は、すでに別の仕事に就いていて、精神的な苦痛を和らげるための薬を現在も服用しているという。取材に対して「ずっと続けるつもりの仕事だった」と語った。

 

■組合長は否定

 

 漁協は「訴状が届いておらず、コメントできない」としている。三栖敏一組合長は取材に対し、パワハラを否定。「注意することはあったが、そうした発言の背景には人生を預かっているという親のような思い、責任感があった。パワハラと受け止められているのであれば残念。組合へ戻ってきてほしいというのが願いだ」と語った。

 

 和歌山南漁協では、田辺市や白浜町から約20年にわたって計約7600万円を不正に受給していたことが発覚。漁協は市に解決金3500万円、町には返納金約2118万円を分納で支払うことにしている。このほか、町には約574万円を返納している。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログの2021年7月8日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 【特集】守られない“内部告発者”たち 組織の不正やパワハラを明るみに...そして行われる『報復』の実態 (mms119.blogspot.com)
この記事の後半部分
伊勢海老放流事業めぐる不正を「内部告発」 その後の“報復行為”
これの続報です。
不正受給をしていた漁協は返還しているとのことですが、
そもそも不正受給をしている事が悪であり、
返納は当たり前の事に過ぎません。
さて、この事案は被害者が不正の事実を内部告発をし、
その事実が認められたことで関係者が辞任するも、
辞任した関係者が復帰した上に幹部に就任するという
自浄作用の欠片も無い状況で発生しています。
悪事を働いて発覚し辞任した者が返り咲いた上に偉くなる。
こんな組織を構成している者、全員が同罪です。
しかも、パワハラをした挙げ句に
「人生を預かっているという親のような思い」とは
盗人猛々しいにも程があります。
本当に反省が皆無の加害者です。

被害者の方へ
正義を貫いた者が損をし、馬鹿を見る社会ではないことを
勝訴して示してくださいませ。

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