2022年2月23日水曜日

コロナ感染から復帰の部下に、人繰りで職場に迷惑…消防組合職員をパワハラ懲戒

コロナ感染から復帰の部下に、人繰りで職場に迷惑
…消防組合職員をパワハラ懲戒

 

2022年2月23日() 15:18 読売新聞

 

 山口県の宇部・山陽小野田消防組合は22日、50歳代の男性職員が、部下に新型コロナウイルス感染を中傷するなどのパワーハラスメント行為をしたとして、戒告の懲戒処分にしたと発表した。処分は7日付。

 

 発表によると、昨年5~6月、複数回にわたり、新型コロナ感染から職場復帰した部下に対し、人繰りなどで職場に迷惑がかかったとの趣旨の発言を行ったという。具体的な文言は「被害者の心情を考慮する」として明らかにしていない。

 

 全職員が対象のアンケートで発覚。組合の調査に対し、男性職員はパワハラ行為を認めたという。篠崎圭二市長は「コロナへの差別がないよう指示していた時期。誠に遺憾で、怒りを感じる」と話した。


《カウンセラー松川のコメント》

宇部中央消防署の松永拓也さんが亡くなった事案を機に
同消防本部ではパワハラの調査を実施しておりますが、
また新たなパワハラが発見されました。
新型コロナウイルスへの感染は本人の不注意の場合と
不可抗力の場合があります。
接触者を選べない消防職員の場合、
感染防止が十分だとしても感染してしまう可能性があります。
被害者の感染が前者か後者かは分かりませんが、
「絶対に前者である」と確信を持てない限りは、
感染からの職場復帰者に対して欠勤や待機中の職場での不満を
上司が伝えるべきではないでしょう。
しかも同じ職場の方ならば、
一人の長期欠勤がどれだけの影響を及ぼすが分かるはずです。
それを追い打ちをかける様な言動は不要でしょう。
パワハラによる自殺者まで出している組織の一員ならば、
尚更にパワハラに対しての意識を過剰にして
パワハラ抑止に努めるのが当然の事だと思います。

被害者の皆様へ
どんな事にも無頓着や対岸の火事と当事者意識が欠落している者は居ます。
今般の加害者が当にそのものズバリな方です。
本来、この様な方は公安職に不適切なのですが、
採用されてしまった以上は簡単に追放も出来ません。
そして、これから先もこの様な方が現れるかも知れませんが、
遠慮無く「パワハラ被害に遭った」と公言しても構わないでしょう。
更に皆さんは今般の加害者を反面教師として、
後輩や部下の育成への教育材料にしてください。

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