2022年2月8日火曜日

北海道開発局の元職員が上司からセクハラ被害、国に賠償命じる

北海道開発局の元職員が上司からセクハラ被害、国に賠償命じる

 

2022年2月8日() 21:30 朝日新聞

 

 国土交通省北海道開発局旭川開発建設部の契約職員の30代の女性が、50代の男性上司のセクハラ発言でうつ状態となり、その後の開発局の調査も不適切だったとして、男性と国に慰謝料など約220万円の支払いを求めた訴訟の判決が8日、旭川地裁であった。剱持亮裁判長はセクハラと認定し、国に約22万円の支払いを命じた。開発局の調査については違法性を認めなかった。

 

 判決によると、女性(当時30)は20174月から旭川河川事務所に1年契約で勤務。6月に旭川市内であった事務所の懇親会で、上司の男性(同50)から「彼氏いるの」「ラブホテルに行ったことあるの」などと聞かれた。さらに、男性は同僚らとの会話で、女性について「そういうことは、車の中でちゃっちゃと終わらせるタイプかもよ」などと発言した。

 

 女性はその後、胸が苦しくなり、7月にはうつ状態と診断され、契約を更新できずに退職した。女性はこの発言を開発局の担当部署に訴えたが、同局は言動の一部しかセクハラと認めなかった。このため、女性は男性に対して損害賠償請求訴訟、国に対して国家賠償請求訴訟を起こした。


《カウンセラー松川のコメント》

少なくても昭和の時代にはありがちな言動ですが、
平成末期にもなってバカな質問をしている上司です。
それにしても、どういうやりとりをすると
「車の中でちゃっちゃと終わらせるタイプ」
なんて導き出せるのでしょうね。
こんな時代錯誤な輩が日本国政府の職員であるとは
国民として本当に恥ずかしいです。
しかし、被害者はこんなに嫌な思いをしても、
たった22万円しか支払われないのですから、
繊細の心の持つ主は生き辛い世の中かも知れません。

被害者の方へ
まだまだハラスメントの被害は
当事者からすると軽く見られがちです。
特に裁判官にはハラスメント被害者が少ないせいか
「被害者に寄り添っているのか?」と思う判決が多いです。
どうか、この判決で気を落とさず、
新しい生活で健やかに過ごして頂きたいです。

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