2022年2月2日水曜日

自殺の警部補を1階級昇任、長崎 上司がパワハラ、公務災害認定で

自殺の警部補を1階級昇任、長崎
 上司がパワハラ、公務災害認定で

 

2022年2月2日() 10:43 共同通信

 

 上司からパワハラを受けた長崎県警の40代の男性警部補が202010月に自殺した問題で、県警が男性の階級を一つ上げ、警部にしたことが2日、県警への取材で分かった。地方公務員災害補償基金長崎県支部による公務災害認定などを踏まえた措置。

 

 男性の妻は取材に「昇任しても主人は帰ってこないが、弔いになると思う」と話した。

 

 遺族側の代理人弁護士らによると、佐世保署勤務だった男性は203月から約半年間、交通課長の男性警部から同僚らの前で「係長としての能力がない」などと言われた。時間外労働は月200時間前後で休日も出勤。2010月、佐世保市内の自宅で自殺した。



※ 他社のニュースも掲載致します

パワハラ受け自殺の警部補を警部に昇任 長崎県警、公務災害認定受け

 

2022年2月2日() 19:25 毎日新聞(中山敦貴)

 

 長崎県警佐世保署の男性警部補(当時41歳)が上司からのパワーハラスメントを受け2020年に自殺した問題で、県警が男性を1階級上の警部に昇任させたことが2日、県警への取材で判明した。自殺が公務災害と認定されたことを受けた措置。

 

 地方公務員災害補償基金県支部は1月、パワハラや長時間労働により男性が精神疾患を患い自殺に至ったとして、公務災害と認定していた。県警によると「在職中の負傷や疾病で死亡し、本部長が特に必要と認めた場合に1階級昇任させる」との内部規定(訓令)を適用。昇任は男性が自殺した20103日付とした。

 

 男性の妻は取材に「夫が戻ってくるわけではないが、(昇任の)通知書のコピーを仏壇に供え『よかったね』と報告した。県警には今後も、誰もが働きやすい職場づくりとパワハラ抑止を推進してほしい」と話した。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログの1月25日付けの記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 「上司のパワハラや長時間労働が要因」警察官自殺を公務災害に認定 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
被害者は内部規定により1階級特進です。
殉職で2階級、オリンピックメダル獲得で1階級特進。
これらと同様の処遇ですが、これが前例となると
長崎県警だけでなく、他の都道府県警察でも同様の処遇となるのでしょうか?
都道府県の官庁の体ですが、実態は警察庁をトップとした組織なので
援用される可能性もあります。
しかし、本来はハラスメントによる自殺者を絶対出さない事が大切です。

御遺族の皆様へ
この昇進がせめてもの手向けになればと思います。

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