神奈川県立学校でのセクハラ被害、生徒130人が「受けた」
4カ月間で前年度の4倍に
2022年2月8日(火) 20:41 神奈川新聞
神奈川県教育委員会は県立学校でのセクシュアル・ハラスメント被害について、2021年度第1回アンケート調査結果をまとめた。自身や他の生徒が被害を受けたと答えた生徒は130人に上り、4カ月間の調査で既に前年度1年間(32人)の約4倍に達した。
調査対象は県立高校、中等教育学校後期課程、特別支援学校高等部の全生徒約12万500人。教員のわいせつ行為による処分が後を絶たないことから調査を今回から年2回に増やし、昨年4月から7月までの被害状況をまとめた。
130人の内訳は、女子70人、男子40人、性別不明20人。被害状況(複数回答)は「自身が受けた」が66人、「他の生徒が受けた」は64人だった。
自身の被害を訴えた66人のケースでのセクハラ行為者は先生29件、生徒23件、他校の生徒などの「その他」14件だった。被害内容(同)は「必要もないのに体を触られた」が最多の28件で、「性的なからかいや冗談などを言われた」が19件と続いた。生徒間の事例としては「携帯電話などで性的なメッセージや画像を送られた」や「性的な関係を求められた」があった。
《カウンセラー松川のコメント》
4か月間の被害者数が前年度の被害者数の約4倍ですから、
同期間に換算すれば約12倍の被害者が生まれていることになります。
この増え方は尋常ではありません。
県立学校生徒約125,000人のうち、66人から被害の回答ですから、
約0.05%が被害に遭っている計算です。
その被害者のうち教員からの被害者は29件とのことなので、
約0.02%の生徒が教員からのセクハラを受けている計算となります。
たった0.02%と捉えることも出来ますが、この数字は大きいです。
職場のセクハラと異なり、成長過程にある未成年者に対し、
教員が行っているのですから、本来は絶対に有ってはならない事案です。
尚、セクハラ被害66件の中には生徒間もあるので、
厳密なセクハラとは言えない事案も含まれている点に注意です。
被害者の皆様へ
「セクハラ被害に遭うのは恥ずかしい」と感じるのも当然です。
しかし、保護者の方を含めて信頼出来る相手には
出来るだけ相談をした方が良いです。
泣き寝入りをするのは加害者を喜ばすだけでなく、
更なる被害に遭う可能性も秘めてますから。
そして、心身の不調がある場合には心療内科か精神科の受診をお勧めします。
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