2021年7月22日木曜日

「職場崩壊を招いた」パワハラで停職3カ月・降任 部下3人に威圧的態度で精神疾患を発症 太田市消防本部参事の男性

「職場崩壊を招いた」パワハラで停職3カ月・降任
 部下3人に威圧的態度で精神疾患を発症
 太田市消防本部参事の男性

 

2021年7月22日() 6:13 上毛新聞(小泉浩一)

 

 部下に対し、執拗(しつよう)に文書の書き直しの指示を繰り返し、威圧的な態度で接するなどのパワハラで精神疾患を発症させたとして、群馬県の太田市消防本部は21日、消防総務課付参事の男性(56)を停職3カ月の懲戒処分とした上で、課長に降任させたと発表した。管理監督責任として、桜井修一消防長と岩崎守正消防次長を共に戒告処分とした。

 

 同本部などによると、男性は昨年度、通信指令課長に就いた。部下である管理係の職員に対し、文書を数時間にわたり何度も書き直させるなどした。暴言はなかったが、言葉遣いや態度は威圧的だったという。同係の3人は今春、精神的苦痛から体調不良となり、医療機関で3人とも精神疾患と診断された。うち2人は3週間近く休んだ。同本部は5月、男性を消防総務課付に異動させた。

 

 男性は以前にも複数の職員に対してパワハラを行っており、一部職員は精神疾患を発症する寸前だったという。

 

 処分理由について同本部は「職場崩壊を招き、組織全体を混乱させ、職場の管理監督者としてふさわしくない行為だった」と説明。これに対し、男性は「反省している。処分を真摯(しんし)に受け止める」などと話しているという。

 

 処分を踏まえ、精神疾患を発症したある職員の家族は「パワハラの事実を知ったときは強い怒りを感じた。多くの職員が被害を受けて泣き寝入りをしていた事実が明らかになって良かった。消防だけでなく、市全体の教訓にするべきだ」と話した。

 

 同本部は再発防止策として、管理職を対象としたハラスメント研修のほか、職員アンケートや所属長による職員面談で悩みを聞き取り、風通しのよい職場環境を目指すとした。


《カウンセラー松川のコメント》

本件は拙ブログ2021年6月16日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 太田市消防本部の前課長がパワハラか すでに異動も非公表 部下3人が診断受け数週間休む (mms119.blogspot.com)
に掲載された続報です。
以前の記事にも書かれておりましたが、
加害者は過去にもパワハラの加害者となっていることから
「反省している。処分を真摯に受け止める」と語っているのも
社交辞令的なものであり、本当に反省していたとしても一過性のもので
機会があれば再度パワハラ事案を起こす可能性が十分にあります。
それとも以前のパワハラでは処分されなかったので、
何の反省も無く今般の事案に及んだのでしょうか?
ところで、通信指令課長で問題を起こし、総務課付参事になり、
懲戒処分として課長に降格だと「元の職位の戻っただけ」と思うのは
私だけでしょうか?
本部としては各種対策を講じる様なので、その効果に期待したいです。

被害者の皆様
心の傷はなかなか直ぐに治るものではありませんので
慌てずにマイペースで養生してください。

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