2021年7月10日土曜日

なぜ机に他教科プリント? 中学教諭が30分の過剰指導

なぜ机に他教科プリント? 中学教諭が30分の過剰指導

 

2021年7月10日() 6:30 朝日新聞(荻野好弘)

 

 愛知県一宮市の市立中学校で6月、20代の女性教諭が授業中や休み時間に2年の女子生徒を廊下に約30分間立たせて注意するなど不適切な指導をし、学校が生徒本人や保護者に謝罪していたことがわかった。調査した市教育委員会は教諭を注意し、指導する方針。

 

 市教委や学校、保護者によると、午後の5時間目の授業で理科担当の教諭は、国語のプリントが机の上にあった女子生徒に「その勉強をするなら後ろに行きなさい」と注意。生徒が嫌がると廊下に出るよう指示し、「なぜ別教科のプリントがあるのか」「何が悪かったか分かるか」などと叱責(しっせき)した。生徒は「わざとじゃない」と泣き出し、2人とも教室に戻らないまま5時間目が終了。ほかの生徒たちは自習していたという。

 

 休み時間に入ると、職員室近くでこの生徒を待たせ、2人で廊下の一角に移動。いすに座らせ、さらに説明を求めたという。こうした「指導」は学年一斉の小テストがある6時間目に食い込んだ。

 

 教諭は生徒に注意を始める前、教卓に数学の教材が置いてあったことなどについてクラス全体に注意。この際、生徒は下を向いていたため、「自分への反発と思った」と校長や市教委に説明した。生徒は昼休みに取り組んだプリントをしまい忘れており、「先生に見つかって怖くて下を向いていただけなのに、みんなに聞こえるように注意され恥ずかしくて逃げ出したかった」と話したという。

 

 生徒は翌週、教諭の授業の際、保健室で学習した。教諭や校長は保護者の抗議を受けて「配慮に欠け不適切だった」と謝罪。学年集会でも経緯を説明した。理科の教科担任は変更したという。

 

 生徒の母親は取材に対し、「子どもの気持ちを全く考えない一方的な指導は受け入れられない」と語った。学校に指導主事を派遣した市教委は「長い時間立たせており、過剰な指導。何のために指導するのかを考えさせたい」(学校教育課)としている。

 

 一宮市の別の中学では2017年に3年男子生徒が「担任に人生全てを壊された」などと書き残して飛び降り自殺。両親が市に損害賠償を求めた訴訟は7月、和解のめどがついた。


《カウンセラー松川のコメント》

どちらにしても問題なのは、担当する授業が終了し、
次の時限にまで指導を継続させてしまったことです。
この点は完全に教諭のミスと言えます。
しかし、授業と無関係な物を机上に出していたのは
故意過失に関係無く生徒のミスです。
この点については、生徒としても本来は反省するべきであり、
決して故意ではなくても教科担任には詫びるのが筋だと思います。
学校のハラスメント記事を読んでいると、
私の主観ですが[児童生徒の教員に対する態度の悪さ]
これが起因して教員によるハラスメントとなっている感があります。
被害者とされる生徒も言い分は小学校低学年の様な内容で、
自身の過ちに全く向き合っていない点が気になっております。
この事案は、教諭の時間超過指導で教諭の全面的ミスとなりましたが、
そもそもの問題は全く解決されないまま、
即ち原因である生徒の非については是とされてしまっている事です。
この様な児童生徒ばかりを擁護する極端な保護主義は
教員の勤務意欲を削ぐと共に良質な教員の確保にも悪影響を与えると
私は考えます。

被害者へ
何でこの様な事案に至ったか。
被害者意識を一旦忘れて、自己を省みてください。

 

2 件のコメント:

  1. 保護者側からしたらクレーム出そうですが、
    カウンセラーさんのご意見に激しく同意します。
    自分たちのだらしなさや都合の悪さまでもハラスメントと言うのはわがまま過ぎます。
    そもそも家庭教育ができなくなっている近年は、基本のわからない人が増えています。
    ますます教師はやりづらくなるかと思います。
    自由を履き違えた人々。困ったものですね。

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    1. 教員の児童生徒に対する
      性的な行為や一方的な暴力については
      断罪と問題視が必要ですし、
      防止策を講じるのも当然です。
      しかし、生徒児童の態度に関しては
      一切お咎め無しと言う
      誤った弱者保護については
      行政も毅然とした態度で改めるべきです。

      行政にとって雇われている教員を
      一方的に責める事で幕を降ろすのは簡単です。
      雇われている教員も無理に抵抗して解雇されるより
      長いものに巻かれて済ます方が得策でしょう。

      しかし、
      この様な安直な手法を続ける事は
      目先の利益を追うばかりで
      将来の財産を失う事になる可能性を秘めてます。

      優秀な教員が不在となっても
      行政や今現在の生徒児童と保護者は困りません。
      しかし、将来の子供にとっては
      無能な教員から教育を受けることになり
      それは目に見えぬ被害となるでしょう。

      「ギャング相手に丸腰で戦え」と命令する警察に
      真っ当な警官がいつまでも居るでしょうか?
      それどころか、ギャングは更に増長するでしょう。
      それが、今後の小中学校になると私は予想してます。

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