内部通報めぐり“どう喝”郵便組織元幹部に有罪判決
2021年6月8日(火) 20:00 九州朝日放送
不正を内部通報したと認めるよう、郵便組織の幹部だった男が、配下の郵便局長を脅したとして、強要未遂の罪に問われた事件の裁判です。
8日に、懲役1年、執行猶予3年の判決が言い渡されました。
被害を受けた男性局長は「私が被害を受けてからおよそ2年半ぐらい、本当に長く苦しい時間でした」と話します。
「だから、お前、転勤しろ。どこがいいか?」「俺、この間、やかまし言ったやろが。俺、相手になるっちゃ、かかってこい」。
まくしたてるように、次々と浴びせられる罵声。声の主は、直方市などの郵便局で作る「筑前東部地区連絡会」の統括局長だった西村光晶被告(64)です。
判決によりますと、西村被告はおととし1月、日本郵便に寄せられた次男の内規違反に関する内部通報について、会に所属する郵便局長らが通報したと疑い、それを認めるようどう喝しました。
「俺が辞めた後でも絶対につぶす…」「絶対どんなことがあってもつぶす…辞めさせるまで…」。
福岡地裁で、8日に開かれた判決公判。林直弘裁判官は「内部通報制度をないがしろにするもので、脅迫の程度が強く執よう」と非難しました。
一方、「謝罪と反省の弁を述べ、被害弁償の意向を示している」などとして、懲役1年、執行猶予3年を言い渡しました。
被害を受けた男性局長は、この判決をきっかけに内部通報への偏見をなくしたいと話します。
「多くの人に、これ(内部通報)は会社のためなんだと、ぜひ、いけないことはいけないんだと、そういう声を上げていただきたいなという風に今は考えています」。
内部通報をめぐっては、郵便局長7人がパワハラを受けたとして、西村被告に慰謝料を求める民事訴訟を起こしています。
《カウンセラー松川のコメント》
パワハラを超えている強要の未遂についての刑事事件判決です。
裁判官は
「内部通報制度をないがしろにするもので、脅迫の程度が強く執よう」
と非難しつつも
「謝罪と反省の弁を述べ、被害弁償の意向を示している」
と解釈しておりますが、それならば
「謝れば罪は軽くなるのか?」と判断の軽さに
相変わらず判事感覚の不思議さに疑問が残りました。
立場と行為と被害者感情を鑑みれば実刑が相当だと思います。
その証拠に民事で7名から賠償請求を起こされている程の悪質さなのです。
被害者の方々へ
加害者は既に退職しており有罪判決が出ておりますし、
裁判官には心理的な部分を汲み取る力が少ない人もいます。
しかし、この判決をバネにして賠償請求ではしっかり勝ち取りましょう!
この加害者は本当に反省しているとは思えません。個人の感想ですけど。
返信削除絶対どんなことがあってもつぶす…辞めさせるまで…こんな事を平然と言う人ですからね。
退職しても逆恨みしてきそう。
でも、被害者の方々にはさらに勝ちとって頂きたいです。
この加害者ですから、
返信削除まだ内部に影響力があるとも思えます。
裁判官の判断の甘さに、相変わらずの世間知らずを感じます。
被害者の皆さんには民事訴訟では全面勝訴して頂きたいです。