消防職員なのに…通信業務しか割り振られず、
救急車運転したら上司が罵倒
2021年4月7日(水) 14:01 読売新聞
群馬県の吾妻広域消防本部(群馬県東吾妻町)の女性職員(25)が職場のハラスメント行為で精神的苦痛を受けたとして、消防本部を運営する吾妻広域町村圏振興整備組合に対し、計1650万円の損害賠償を求めて前橋地裁に提訴した。2月22日付。
訴状によると、女性は2017年、上司の男性職員から通信業務しか割り振られず、救急車を運転していた際には罵倒された。別の男性職員からは日常的に体を触られるなどしたとされる。
女性は18年8月の県防災ヘリ墜落事故で同僚を亡くし、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したが、上司からは配慮がない暴言を受けたとされる。
女性の代理人弁護士によると、原告が謝罪や慰謝料を求めてきたが、消防本部がハラスメント行為を認めないため提訴したという。
組合側の代理人弁護士は「パワハラなどの事実は一切なかった」として、全面的に争う方針を示した。
第1回口頭弁論は5月7日に予定されている。
《カウンセラー松川のコメント》
※ 2021年5月11日に私の記事誤読について御指摘を頂きましたので書き直しを致しました。
本事案について時系列化すると
・2017年から通信業務しか割り振られていない
・救急車を運転した際には罵倒された
・別の男性職員(吏員?)から日常的に体を触られる
・2018年8月の県防災ヘリ事故に伴うPTSD発症で暴言を受けた
署に於ける通信業務の専従は類を見ませんので
業務配置について尋常ではありません。
また、運転に対しての罵倒について、
記事では罵倒の原因が記されておりませんが、
罵倒するに値する重大な過ちがあったのでしょうか?
ところで、これと平行してでしょうか、
別の男性職員から日常的に体を触られるのは、
本人の同意も無く、嫌悪感を持たれれば明らかにセクハラとなります。
身体への接触についてはその事実が明らかならば、
セクハラとして認めざるを得ません。
PTSDは本人が直接に事故や事件またはその現場に遭遇しなくても、
親しい者がその被害に遭うことでも発症します。
例えば、あなたの御家族や愛する人が事故に遭ってしまったら、
どんな気持ちになりますか?
決して平然とはしていられないはずです。
この事案の被害女性も同様の状況からPTSDを発症したのです。
その様な二次被害者に対して配慮がない暴言が出せる上司が
本当に消防吏員として相応しい人物なのでしょうか?
本部側の弁護士からはパワハラが無いとの回答。
それでは少なくともセクハラだけは認めるのでしょうか?
本当にバワハラもセクハラも無いのならば、
この様な提訴は有り得ないと思います。
何故、本部はハラスメント行為を認めないのでしょうか?
消防本部としてはハラスメント一切を認めない方針なので、
相当に問題は悪化すると思われます。
本事案については、各種の問題を孕んでおりますので、
是非とも追跡報道を希望します。
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