2021年4月16日金曜日

病院元職員の女性「代表の妻から理由なく叱責」…退職金も減額

病院元職員の女性「代表の妻から理由なく叱責」…退職金も減額

 

2021年4月16日() 14:45 読売新聞

 

 金沢市の旧藤井脳神経外科病院(現藤井病院)の元職員の女性が、パワーハラスメントで退職を余儀なくされた上、退職金を減額されたとして、病院を運営する医療法人に慰謝料など計約240万円を求めた訴訟の判決が14日、金沢地裁であった。小嶋順平裁判官は「退職はパワハラが原因で、退職金の減額も相当ではない」として、同法人に計約180万円の支払いを命じた。

 

 判決によると、女性は2003年~18年に同病院に勤務。実質的な経営者だった法人代表者の妻から、理由なく叱責(しっせき)されるなどのパワハラを受け、適応障害を発症して18年7月に退職した。法人側はこの際、女性が自己都合で退職したとして、退職金を5割しか支払わなかった。 


《カウンセラー松川のコメント》

定年退職以外では退職金を減額する規定を定めている企業等は
少なくありません。
今般の訴訟では、
「パワハラが原因での退職であるから自己都合ではない」
との主張ではないかと思います。
確かに、実質的な経営者からのパワハラなのですから、
「退職の原因は法人にある」と言っても過言ではないでしょう。
だからこそ、被害者は提訴したのでしょう。
経営者によるパワハラは、職員や従業員からのパワハラ以上に
重い責任を負うのは当然だと感じます。

被害者の方は、理不尽なパワハラで適応障害を発症した為に
退職を余儀なくされた上に退職金を半減させられたのですから
納得出来ないのは当然です。
理解ある判事に巡り会える事を祈念しております。

0 件のコメント:

コメントを投稿