空手道連盟、強化委員長を解任 パワハラ問題で厳しい姿勢
2021年4月9日(金) 19:44 共同通信
空手の東京五輪組手女子61キロ超級代表、植草歩選手(28)=JAL=がパワーハラスメントを受けたと訴えた問題で、全日本空手道連盟(全空連)は9日、東京都内で臨時の常任理事会と理事会を開き、竹刀で目を負傷させた香川政夫選手強化委員長(65)を解任した。香川氏の辞意を受け付けず処分し、厳しい姿勢を示した。理事については「辞任」とした。
植草選手は「竹刀で目を突かれた」などと訴えた。全空連は3月31日の倫理委員会で、竹刀を使った練習で目を負傷したと認定。「竹刀を用いた練習は大変危険で、全く認められるものではない」との見解を示した。
空手連盟、強化委員長を解任 「パワハラ」結論出さず
2021年4月9日(金) 21:04配信 時事通信
全日本空手道連盟は9日、東京都内で理事会を開き、東京五輪女子組手61キロ超級代表の植草歩選手(JAL)が、香川政夫選手強化委員長からパワーハラスメント行為を受けたなどと訴えている問題を協議し、香川氏の同職解任を決めた。辞職願を受理せず処分を下し、連盟理事については「辞任」とした。
連盟は3月31日に開いた倫理委員会で両者から事情を聴き、香川氏が竹刀を使って行った1月27日の練習で、植草選手が目を負傷した事実を認定。「大変危険であり、全く認められるものではない」として処分を決めた。強化委員長の後任は今後、検討する。
植草選手は昨年9月ごろから香川氏に自尊心を傷つけられたり、大声で怒鳴られたりすることが増え、3月の強化合宿の参加も認められなかったと主張したが、両者の言い分が食い違っており、連盟による調査は難航。今後、追加調査の予定はなく、パワハラに当たるかどうかの結論を出さなかった。
植草選手は「選手と指導者がお互いを尊重し合える風通しの良い環境がスポーツには必要だと思う。今回の結果が、その一歩となることを強く望む」とコメント。香川氏は理事会に出席後、取材に応じ、「竹刀で突いたとか故意にやったということはない。信頼関係が崩れてきたのが原因だと思う。私の不徳の致すところ」と語った。
《カウンセラー松川のコメント》
パワハラ問題について終結したものの、
肝心のパワハラの有無については調査を打ち切ると言う、
まるで臭い物に蓋の様な処理です。
両者の言い分が違うから調査が難航してしまい結論が出せない。
調査能力の無い者による調査の限界で終わらせてしまうとは
本当に驚きです。
ところで、この事案の背景についての報道がありましたが
そこでは被害者の選手としての態度について問題があり、
そこから厳しい指導に至ったとのことです。
加害者の談によるところなので、信憑性については分かりませんが
どうもこの様な背景があるので、
被害者は刑事告発を取りやめたのではないかと推測してます。
本記事の最後に参考として掲載致します。
被害者の方にとっては、納得出来る解決ではないかも知れませんが、
組織の限界なので「民間の調査力」として諦め、
これ以上を望むのであれば司法の力に頼るしかありません。
そして、心の整理も大変かと思いますが、
競技者として試合で良い成績を収められる様に
これからも頑張って欲しいと願っております。
〔参考〕
【空手】解任の香川氏
植草歩の風紀の乱れを指摘「露出過多」「パン食べて遅刻」
2021年4月9日(金) 19:57 東京スポーツ
全日本空手道連盟(全空連)は9日、都内で理事会を開催。東京五輪組手女子61キロ超級代表の植草歩選手(28=JAL)へ竹刀を使った練習を行った香川政夫氏(65)の選手強化委員の解任と、全空連理事の辞任を決議。理事会後、香川氏はメディアの取材に応じ、その思いを打ち明けた。
まず、香川氏は「今回こういう結果になったのは本当に残念ですし、私の不徳の致すところだと思います」とした上で、竹刀でケガを負わせた事実関係について「報道でいろいろ言われている竹刀で目を突いたとか、故意にやったとか、そういうことは決してありません」と否定した。
さらに、植草に対して「十数年、彼女と一緒に稽古をして汗をかいて、また五輪を目指して稽古してきた師弟関係」と表現。その関係にヒビが入った原因について、香川氏は「信頼関係が崩れたのが一番」と明かしつつ、植草が動画サイト「ユーチューブ」の活動について「私が注意して、叱責しました。きちっとしたものであれば私も何も言わなかったんですけど、やはり格好が…露出の部分が非常に多いということで、これは考え直さなければいけないということで、彼女には注意しました」と語った。
さらに「今、稽古に稽古を重ねて、死に物狂いでやらないと金メダルを取れないだろう、と。その中で、練習態度という部分が私から見て、どうもちょっと心ここにあらずで、何を言っても上の空の感じで」と、植草の態度にも問題があったことを説明。
「練習に遅れて来る。なんで遅れてきたんだって言ったら、パンを食べていたとか。学生には見せられないような態度があったので、そういうことから見直さなければ大学院で勉強する価値がないだろうと、そこは見直して、それから大学も視野にいれてやっていこうということで、年明けて竹刀の練習になった」と経緯を話した。
しかし、すべてが決着した今、香川氏は「私も言い過ぎた部分があった。私も細心の注意を払って彼女に寄り添ってあげられなかったのが悔やんで仕方がない」と反省。その上で「彼女はこれから五輪に向け、ぜひ金メダルを取って、心身ともに立派な選手になってもらいたい」とエールを送った。
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