2021年4月8日木曜日

江差高等看護学院パワハラ問題 道の説明に納得できない保護者 事実関係は「確認中」 北海道江差町

江差高等看護学院パワハラ問題 道の説明に納得できない保護者 事実関係は「確認中」 北海道江差町

 

2021年4月8日() 20:26 北海道放送

 

 道立江差高等看護学院のパワーハラスメント問題。学院を管理する道の説明に、保護者の憤りは収まりません。

 

 7日、道と学校が開いた説明会。出席した保護者が道の担当者に詰め寄ります。

 

 「(娘が)食欲もなくなり毎日泣いて帰って来ました。教師が学生にしたことに対しての事実関係を聞きたくて私たち来てるんです」(保護者)

 

 この問題は、江差高等看護学院の複数の教員が、学生に「指導の拒否や暴言などのパワハラをした」として、学生と保護者は教員の入れ替えを道に求めています。

 

 「先生が書いているペンで『ぶっ刺すぞ』とか『はたき倒したくなる』とか(言われた)」(退学した男性)

 

 道は先月、学生と教員に聞き取り調査を実施。「学生と教員のコミュニケーションが不足していた」などとして、改善策として教員を増やすなどとしましたが…。

 

 「(教員を)追加するんじゃなくて、代えることは考えないのか」(保護者)

 「必要な講義を確保しなければいけません。本当にハラスメントというか不適切な事案があったかも、いま確認している最中で、教員の不適切な指導を認定するにあたっては、人事の担当部署と連携をしなければいけないので」(道の担当者)

 

 道は、パワハラかどうか、今は認定せず、あくまでも調査を続ける考えです。

 

 「(説明会で)納得いくようなことが返って来てはいなかった」(出席した保護者)

 

 保護者たちは、現場の担当者では埒があかないと、さらに踏み込んで道に対応を求める考えです。



※ 他の報道では上記記事以外の内容が散見されましたので他の記事も掲載致します。
  尚、記事量が多いのでコメントの後に全文掲載とし、ここではポイントだけ引用致します。
 

北海道テレビ

「授業中に先生が書いているペンで『ぶっ刺すぞ』って言われた」
「あんたに指導する価値はない」
「頭が小学生以下」
「蹴るよ、殴るよ」
「(教師から)腹パンチを実際やられてうっとなったと(娘)が言っていた」


毎日新聞

娘が休学中という50代の母親は「言葉の暴力がひどい。子どもたちの人生を狂わせられた責任をどう取るのか」と憤っていた。


読売新聞

「長女が教員に腹を殴られるなどして休学に追い込まれた。しっかり調査してほしい」と語気を強めた。


《カウンセラー松川のコメント》

報道各社が報じる様になりました。
記事を読む限りでは、
 ・問題発生の期間
 ・問題とされる言動
 ・被害者の多さ
どれを取っても公立の教育機関とは思えない状態です。
ここまで声を大にしないと行政は放任なのでしょうか?
これまでにも大なり小なり苦情が上がっていたと思うのです。
北海道当局の感覚を疑います。
そして、これは北海道の、いや我が国の医療界に於ける
重大な損失とも言えます。
一人の看護師により何名の患者が救われるでしょう。
また、何名の方が新たに看護師を希望されたでしょうか。
辞められた方々だけの問題ではないのです。

被害者の皆さんは、
決して楽ではない看護師の仕事を目指し頑張って来られたのに、
この様な心無い、いや悪意ある行為により途半ばで諦めざるを得なく
本当に悔しい思いをされたことだと思います。
別の道を歩まれた方も多いと思いますが、
せめてこの事案を反面教師として、
それぞれの業界で後進育成の良き指導者となって頂きたいです。



※ 他社の報道 

道立江差高等看護学院教師によるパワハラ疑惑 保護者らは申立書を提出へ

 

2021年4月8日() 18:34 北海道テレビ

 

 新型コロナの治療を支える看護師を育てる学校で教師によるパワハラ疑惑が浮上しました。

 その舞台は、道南・江差町の道立看護学院。

 退学まで追い込まれた学生が取材に応じました。

 【元学生は…】

 「授業中に先生が書いているペンで『ぶっ刺すぞ』って言われた」

 看護師の卵を育てる学校で発覚したパワハラ疑惑。

 保護者や学生の証言によると、

 「あんたに指導する価値はない」

 「頭が小学生以下」

 「蹴るよ、殴るよ」などの発言があったということです。


 【喜多記者リポート】

 「保護者や学生によるとこうした暴言は1度だけではなく日常的に繰り返されていたということです」

 江差町にある道立江差高等看護学院。

 保護者や学生から複数の教師によるパワーハラスメントの訴えが相次いでいます。

 なかには留年や退学、休学に追い込まれた学生もいるといいます。


 【休学中の女子学生の保護者】

 「(教師から)腹パンチを実際やられてうっとなったと(娘)が言っていた」

 「行き過ぎというよりこれは犯罪ですかね」

 きのう開かれた保護者説明会。学校を管轄する道は先月、学生と教師におこなった聞き取り調査の結果や今後の対策を説明しました。


 【道保護者のやり取り】

 道「教員の言い分としては目標を達成して卒業をしてもらいたいということもあって時には厳しい口調で指導したこともあるというところです」

 保「ぶっ殺すぞとか強い言葉ではなく脅しですよね?」道「そこについても意見を伺いなら事実確認を…」

 保「また事実確認ですか身内の調査だから時間がかかる?これは去年から道に訴えていることですよ!」

 

 去年4月、看護師になりたいと夢を持って学校に入学した男性。

 【男子生徒は…】

 「実習中にあなたはガキンチョですかって結構ショックな言葉を言われました/自分の限界というか」

 単位をもらえず留年し先月、退学を決意しました。

 「一回も使わなかった教科書もありますね…」

 入学当初、19人いた同級生。留年や退学、休学が相次ぎ、いまも残っているのはわずか9人だといいます。

 【男性生徒】

 「違う学校だったら留年してでも行っていたと思います

 【Q今も看護師になりたい気持ちは?】

 「今はもうさめちゃった感じでないですね」

 HTBの取材に対し看護学院のトップは「課題はあると思いますが事実関係は道が調査しています」としています。


 【道の担当者(会見)】

 「教員の不適切な指導として認定するには道の人事担当部署とも連携して確認が必要であることから引き続き継続して調査を実施する」


 【Q調査はそんなに難しいのか?】

 「鋭意他部署とも連携しながらやっているのでご理解を頂ければ」保護者らはあすにも鈴木知事に早急な対応を求める申立書を提出する予定です。

 

 

 

「あなたってガキンチョですか」 公立の看護学校でパワハラか

 

2021年4月8日() 12:18 毎日新聞(真貝恒平

 

 北海道江差町の道立江差高等看護学院(伊東則彦学院長)で、教師によるパワーハラスメントが原因で留年や退学に追い込まれたなどとして保護者らが学校側に訴えたことを受け、学校を管轄する道は7日、同校で保護者説明会を開き、本格的な調査に乗り出す方針を明らかにした。

 

 道の担当者などによると、説明会は非公開で行われ、保護者約20人が出席。道側は校内に目安箱を設置し、外部カウンセラーを配置することを検討していると説明したという。

 

 担当者は報道陣に対し、パワハラがあったかどうかについて「学生から『教師の言い方がひどい』というような報告は受けているが、パワハラの認定も含めて調査、検証していく」と話した。

 

 一方、保護者らによると、同校では教師によるパワハラ行為が約10年前からあった。修業3年を待たずして、多くの学生が留年や退学、休学に追い込まれ、進級する学生は少ないという。

 

 保護者による学生への聞き取りでは「病院での実習で単位がもらえず、改善点を聞いても指導してもらえなかった」、「リポートや反省文の書き直しを強圧的な態度で求めてきた」などの苦情が寄せられたという。

 

 取材に対し、3月に退学届を提出した北斗市在住の男性(19)は「2月の実習で教師から『あなたって、ガキンチョですか』などと罵倒され、精神的にきつくなり退学を決めた。以前にも何度もけなされることがあり、こんな思いをするくらいなら学校をやめようと思った」と語った。

 

 また、娘が休学中という50代の母親は「言葉の暴力がひどい。子どもたちの人生を狂わせられた責任をどう取るのか」と憤っていた。

 

 

 

「教員からパワハラ受けた」高等看護学院で訴え相次ぐ
…外部カウンセラー設置へ

 

2021年4月8日() 11:30 読売新聞

 

 北海道江差町の道立江差高等看護学院で、「教員からパワーハラスメントを受けた」との訴えが学生らから寄せられ、道は7日、学生や保護者向けに説明会を開いた。

 

 道などによると、今年1月以降、学生や保護者からパワハラ被害の訴えが道に相次いだため、道は3月中旬、教員や学生ら数十人に聞き取りを実施した。7日の説明会で、道医務薬務課の田原良英看護政策担当課長はパワハラの有無について、「さらなる調査が必要」と説明。一方、外部カウンセラーを設置するなどの対策も示した。

 

 取材に応じた保護者の一人は「長女が教員に腹を殴られるなどして休学に追い込まれた。しっかり調査してほしい」と語気を強めた。


 

2 件のコメント:

  1. このまますっと調査だけが続けられるような気がしますね。
    というか、『調査していることにする』←このような事態になるとも予想できます。事実を究明することは必要ですが、そもそもハラスメントは被害にあったと感じた者が感じた時点でハラスメントとなると聞いています。違うのでしょうか?
    万が一にも、ハラスメントの事実がなかったとしても(実際あったとしか思えませんが)ハラスメントを受けたと言ってる生徒がいたわけですから、被害者の声をしっかり受け止めねばならないのだと考えます。
    と、私が言ったところで被害に遭われた方々が安らぐこともないのでしょうけれど。

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    1. 私も残念ながら抜本的解決には至らず、逆に道は「嫌なら来るな。辞めろ」と開き直った対応で終わると思います。
      ハラスメントは仰るとおり「被害者が行為に対して嫌悪感を抱くかどうか」ですが、そもそも論では「行為が有ったかどうか」になります。

      今般の事案では考えられないと思いますが、虚偽申告である可能性を否定する材料。即ち、ハラスメント行為の有った事実が調査結果として浮かび上がらなければなりません。また、被害者としては「ハラスメントだ」と強く訴えたとしても、それが誇大妄想的な感覚である可能性も現状では否定で出来ません。
      この為にお役所仕事として時間をかけた調査が行われてしまうのです。

      しかし現実問題として、これだけ多くの生徒や保護者からハラスメントを訴えているのですから、ハラスメントが発生していた蓋然性は極めて高いと思います。

      誰が何を言っても被害者が救われる事は無いですが、一人でも被害者の言葉を信じる事が、せめてもの応援に繋がると考えませんか?

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