「体罰」に加え「教員からの性被害」も相談受け付け…小中高生対象に 女性相談員が対応

「体罰」に加え「教員からの性被害」も相談受け付け
…小中高生対象に 女性相談員が対応

 

2021年4月7日(水) 12:03　北海道文化放送

 

　札幌市教育委員会は「教員による性被害」などの相談を受ける窓口を開設しました。

 

　札幌市教委が開設した「体罰・性被害相談窓口」では、札幌市立の小中学校と高校に通う児童・生徒からの相談を受け付けます。　

 

　これまでは体罰に関する相談窓口がありましたが、教員からの性被害の相談にも応じられるようにしました。　

 

　相談を受けるのは校長経験者と、カウンセリングの経験を持つ人の2人で、いずれも女性です。　

 

　これまでは電話での相談だけでしたが、メールでの相談にも対応します。　

 

　札幌市では市立中学校の男性教諭が、28年前から教え子の女性にわいせつな行為をしたとして、2021年1月に懲戒免職処分となっていて、札幌市教委ではこれを踏まえ相談窓口を拡充しました。 

《カウンセラー松川のコメント》

「相談窓口の設置」と聞くと素晴らしいですが、
札幌市のホームページを見ると
気がるに相談を／札幌市 (city.sapporo.jp)
体罰・性被害相談窓口（札幌市教育委員会）
として電話番号やメールアドレスが記載されています。
ところが、電話の受付時間は
平日の10時15分から16時45分。しかも、土・日・祝日、年末年始は休み。
相変わらずのお役所仕事です。
平日の10時過ぎから17時くらいまで、
殆どの時間は授業やクラブ活動の時間帯ではないでしょうか？
それとも、市は
「いまどきの子供ならスマホくらい持ってるから、いつでも電話出来る」
とでも思っているのでしょうか。
相談を受けるのは校長経験者とカウンセリング経験を持つ人とのこと。
どうして校長経験者の必要があるのでしょうか。
教員側の事情でも説明する必要があるのでしょうか？
カウンセリング経験を持つ人とは、どんな人なのでしょうか？
あまりにも抽象的な表現なので、これで本当に対応出来るのか
返って心配になります。
そして役人特有の固定観念。
それは「児童生徒の性被害者は女性」との決めつけ。
だから「被害者と同性の相談員を配置すれば問題無し」と
考えているのでしょう。
しかし、実際に他県では男性教員による男性児童生徒への
性犯罪やセクハラは発生しています。
また、「同性ならば話し易いだろう」との考えも安易です。
人によっては同性には話し難いと言う場合もあるのです。
この様に被害者目線からではなく、あくまで行政目線での窓口設置。
どこまで機能するのか期待してます。