2022年9月23日金曜日

「多数決」で市長のパワハラ認定?百条委の方針に疑義も 山形・鶴岡

「多数決」で市長のパワハラ認定?
百条委の方針に疑義も 山形・鶴岡

 

2022年9月23日() 8:26 朝日新聞

 

 市長のパワハラ認定は多数決で――。22日開かれた山形県鶴岡市議会の調査特別委員会(いわゆる百条委)で、こんな方針が確認された。

 

 百条委は、2017年にあった市長選での皆川治市長の選挙資金の収支報告書の記載漏れと、市長による職員へのパワハラ疑惑について調査するため、今年1月に設置された。前回までに、選挙資金に関する市長らの証人尋問を終え、今回からパワハラ疑惑を議題にした。

 

 パワハラ疑惑を百条委で扱うことについて、草島進一委員(市民の声・鶴岡)は「我々素人の議員が人権に関わるパワハラの認定が出来るのか。事情聴取や取りまとめは第三者委員会などを立ち上げ専門家に任せるべきだ」などと疑義を呈した。

 

 これに対し、佐藤博幸委員長は「百条委は事実を解明する使命を負っている。最終的な結論は、私たち委員会の責任をもって認定する」と述べた。その上で、議論が平行線をたどった場合は「民主的手続きで行う」とし、多数決で決める意向を示した。

 

 草島氏が「この委員会ではこれまでも意見が割れた場合は少数意見は尊重されず多数決で押し切っていた」と返すと、佐藤委員長は「第三者の意見はうかがうかも知れないが決めるのは委員会だ。私たちに与えられた使命は、百条委員会で鶴岡市として結論を出すことだ」と答えた。

 

 百条委は12人で構成。うち7人が、佐藤委員長を含め17年と21年の市長選で皆川氏の対立候補を応援した自民党系の最大会派・新政クラブと、市議会公明党とで多数派を占めている。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ9月23日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 皆川治鶴岡市長のパワハラ巡る百条委 職員に具体的な聞き取り実施へ (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
ハラスメントの認定について難しい点は、被害者の受け止め方次第である点と、
行為の程度について具体的提示や数値化されていない点です。
よって、多くのハラスメント事案は第三者による裁定へ委ねられます。
さて、ハラスメントの認定についてですが、
公認の判定士が存在している訳もなく、
結局は弁護士や社労士が[有識者]として選定される様ですが、
彼等が何処までハラスメントについて認識し、
被害者や加害者を理解しているのかさえ怪しいかも知れません。
それは議員であっても同様でしょう。
パワハラ加害者とされる市長と、百条委の過半数が対立派が
ニュースでは問題視されている論調ですが、
それならば加害者とされた市長は水面下で被害者と和解をするべく
努力や工夫をするのも一つの方策だったと思います。
「自分はパワハラ加害の認識が無い」と無実の様に主張するのも方法ですが、
相手が「パワハラ被害者だ」との主張を続ける限りは
百条委の構成から判断して被害者への歩み寄りも必要だったかも知れません。
勿論、対立派の委員が全員パワハラ加害者と認定するかは
蓋を開けてみないと分かりませんから、
「私はやってない。潔白だ」とブレずに言い続けるのも良いでしょう。

被害者の皆様へ
一旦は泥沼化しますが、これも選挙で選ばれた方々独特の流れです。

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