【長崎】諏訪神社宮司が名誉毀損で禰宜2人と女性を提訴 常任総代・責任役員ら来年の長崎くんち開催方針を発表

【長崎】諏訪神社宮司が名誉毀損で禰宜2人と女性を提訴
　常任総代・責任役員ら来年の長崎くんち開催方針を発表

 

2022年9月9日(金) 21:51　長崎文化放送

 

長崎市諏訪神社の70代の宮司が禰宜2人と市内の20代の女性から名誉を毀損されたとして300万円の損害賠償などを求める訴えを起こしました。宮司代理人・永田雅英弁護士は「今回はっきり虚偽の事実が公表されて宮司の名誉と諏訪神社の名誉が侵害されてると理解しましたので諏訪神社を巡る問題を正常化することを目的に今回裁判を起こしております」と話しました。

 

去年8月、長崎市の20代の女性が宮司からのセクハラ被害を訴え、その相談を受けた禰宜2人は去年9月、事実確認のため宮司に聞き取りをしました。その際、録音していた釈明する宮司の音声データを本人の許可を得ず、代理人弁護士らを通じ氏子や多数のメディアに公開しました。宮司の代理人弁護士は、セクハラ疑惑を巡る裁判の中で、宮司の行動に対し、公開された音声データでは「抱き寄せられた」となっているものの、セクハラ疑惑を巡る裁判の訴状では「引き寄せられ」となっており、女性の供述に明らかな変遷があるとして、虚偽の事実を公開された名誉棄損を訴え、9日午後3時、長崎地裁に提訴しました。

 

宮司代理人の永田雅英弁護士は「この問題の発端は去年の8月に女性がお茶出しをした時に85センチのテーブルを挟んで2人立ってそして宮司が女性に握手を求めたとその際にマスクを取ってとか、色々やりとりがあって女性が不快な思いをされたのは間違いないと思いますけれども、だからといって宮司としては何で宮司をやめないといけないんだと、全く理解できないと、抱き寄せられたというのはそういう話はどこにもない。ところが禰宜さんは女性からちゃんと正確に聞き取ったということで読み上げ、録音し、それをマスコミ、氏子に流してるからその時点で明白に名誉毀損であると。今回女性を被告人に加えてるのは申し訳ないけど苦渋の選択です。禰宜さんと女性は常に一貫して行動をされてきたので傍目から見るとずっとご一緒に色んなことされてきたんだろうとこっちは思って被告が3人になったということです。後日禰宜の方から『いや確かに自分は女性から引き寄せられたとしか聞いてない』ということをさらっと認めていただければ女性を被告にする必要は何もないのでその時はしっかり対応を考えます」と話しました。

 

宮司側は禰宜2人と女性に対し、名誉棄損に対する300万円の損害賠償と長崎新聞の社会面広告欄に謝罪広告の掲載を求めています。宮司の提訴に対し訴えられた禰宜2人と女性側の代理人弁護士は「まだ訴状を見ていないのでコメントできない」としています。

 

 

一方、諏訪神社の責任役員6人と常任総代19人は踊町と神輿守町の約130人を集め、来年の長崎くんちについて開催する方向で決めたと報告しました。主催者挨拶で中川進吾常任総代はコロナ禍やセクハラ、パワハラ問題の影響で3年連続で中止となっている長崎くんちの奉納踊とお下り、お上りについて、総代らの意見を踏まえ、これまでと同じではないくんちの在り方も含め、来年度くんちを開催する方向で進め、今の宮司がいる場合と辞めた場合の2本立てで、今年12月までにくんちの指針となる諸事項を決定したいと話しました。中川進吾常任総代は「さあ今からどうするんだということを皆さんと一緒に場に出して結論を一緒に導き出して来年度のくんちをやろうということを今決断をして、皆さんに集まっていただいた次第であります。今から先に今までの当たり前みたいなくんちの在り方ではないかも知れないですが、実際我々に突き付けられた現実を目の当たりにして、我々年番町、常任総代、責任役員の方たちだけでは解決が到底及ばないところに今きているのが現実です」と述べました。意見交換では神輿守町から「みこしは諏訪神社の所有物だが来年は自分たちで買ったり作るのか？」などの悩みや、町の自治会からは「400年以上の伝統行事を宮司問題と一緒にされたくない」などの意見が出ました。次の会議は10月末までに開き、来年度のくんちに向けた準備を進めます。

《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ2月21日付け記事
「Ｍメンタルサポート」　ブログ出張版: 長崎市 諏訪神社セクハラ訴訟　第１回 口頭弁論 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
いよいよ、被告だった宮司が逆提訴しました。
これで裁判上でも［宮司と権禰宜］対［禰宜と女性］となりました。
訴訟合戦となりましたが、双方がどれだけの証拠を出し、
弁護士がどれだけ上手く語れるかの問題になっています。