2022年9月16日金曜日

パワハラ被害を10年以上見過ごし、不信任決議案を可決された村長が辞職せず議会解散

パワハラ被害を10年以上見過ごし、
不信任決議案を可決された村長が辞職せず議会解散

 

2022年9月16日() 19:50 読売新聞

 

 日本一面積が小さい村として知られる富山県舟橋村で、職員に対するパワーハラスメント被害が10年以上見過ごされていたとして、村議会(定数7、欠員1)は16日、古越邦男村長(69)に対する不信任決議案を全会一致で可決した。古越村長は辞職せずに議会を解散し「私には事態を改善させようという使命感がある」と述べた。

 

 同村は、同僚に対する暴言で男性職員が戒告処分を受けたことを機に今年4月、第三者委員会を設置。10年ほどの間に、村職員の約3分の1に当たる約10人がパワハラ被害を申告していたことが判明した。

 

 今月公表された調査報告書では、古越村長が副村長だった頃、パワハラを訴えた女性職員に対し「目立たないように。無視しろ」などと言って抜本的な対策を取らなかったなどと指摘。「管理監督者のコンプライアンス意識の欠如が原因」としていた。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

日本一小さな村が大揺れ
 不信任決議案可決 古越村長辞職せず議会を解散
 役場でのパワハラ横行問題 富山・舟橋村

 

2022年9月16日() 20:54 チューリップテレビ

 

10年以上役場内でパワハラが横行していた問題をめぐり、日本一小さな村が大きく揺らいでいます。舟橋村議会は16日、古越邦男村長に対する不信任決議案を可決。古越村長は議会を即日解散しました。

 

記者:

「パワハラ問題をめぐり責任が問われる古越舟橋村長。村政が始まって以来初となる不信任決議案の採決がまもなく行われます」

 

舟橋村議会の最終日、古越邦男村長に対する不信任決議案が竹島・加藤・古川の村議3人の連名で追加提出されました。

 

舟橋村役場のパワハラをめぐっては先月末、村が設置した第三者調査委員会から「当時副村長だった古越村長ら管理監督者のコンプライアンス意識が欠如し、10年以上職場内で複数の職員によるパワハラがまん延していた」とする報告書が出ています。

 

竹島貴行 議員:

「常態化したパワーハランスメントに対し10年以上も看過してきた古越村長の責任は見過ごすことはできません」

「村政及び村民を混乱させ、舟橋村のイメージを大きく損ねた古越村長は村長として不適格であり、古越村長に対する不信任を決議いたします」

 

不信任決議案は、議長を含めた村議6人全員により採決されます。5人以上賛成すれば可決となります。

 

森弘秋 議長:

「賛成の諸君の起立を求めます」

 

採決の結果、6人全員が賛成し村長への不信任決議案が可決されました。

 

県によりますと記録が残る1974年以降、県内で自治体トップへの不信任決議案が可決されたのは初めていうことです。

 

これにより、古越村長は10日以内に辞職、または議会を解散しなければ自動失職することになります。

 

舟橋村 古越邦男 村長:

「私の対応も不手際があったということはございますが、ぜひ、パワハラ(第三者)委員会から出されたことにつきまして、きちんと改善していくことが村民に対する責任と思っておりますので、それをやらせいただきたいと思っています」

 

一方、傍聴していた村民は…。

 

傍聴していた人:

「村長だけが悪いだけじゃなくて、役場全体だったり、役場の管理職というか、一部の方々だったり、議員含めて責任はみなさんもってらっしゃると思うので、みんなまとめてちゃんと責任を取る。村長の辞職と解散と両方が必要かなと思っています」

 

舟橋村民:

「行政の姿としてこれが正しい姿なのかなって疑問はずっと持っていたので、これから少しづつよくなっていくことを願っています」

 

また、議長からは辞職を求める声も…。

 

森弘秋 議長:

「私が望むのは村長自らが辞職する。管理能力に欠けた村長は、そんな人にいてもらったら、だめだって言っている。自ら辞めるべきだろう、当たり前じゃない、以上」

 

不信任決議案可決から1時間後、議長のもとを訪れる古越村長の姿がありました。

 

古越村長:

「議会を解散するため、通知いたします」

森議長:

「非常に残念です」

古越村長:

「私も残念です」

森議長:

10日間もあるのに、いち早く(議会を)解散するとは。わかりました。」

 

記者:

「全員が賛成ならば辞職してほしい思いも込められているのでは?

 

古越村長:

「そういうのもあるかもしれませんね。改めて新しい村を作るようしていくということに全力を傾けていくということでございます。(Q:辞職はしないということですか)はい」

 

全会一致で決まった村長に対する不信任決議。古越村長は議会解散を選択しました。

 

パワハラ問題に端を発した日本一小さな村の村長と議会の対立は、解決の糸口がみえないまま、17日から40日以内に村議会議員選挙が行われることになります。

 

 

 

〈詳報〉村議会を解散、村議選へ
 村長の不信任 全会一致で可決 日本一小さな村のパワハラ問題
  富山・舟橋村

 

2022年9月16日() 12:36 北國新聞

 

  富山県舟橋村議会は16日、本会議を開き、職員によるパワハラを長年見過ごし、村を混乱させたとして、古越邦男村長(69)の不信任決議を全会一致で可決した。県によると、県内で首長の不信任決議案が成立したのは、記録の残る1974(昭和49)年以降初めて。古越村長は森弘秋議長に議会の解散通知書を提出、議会は即日解散した。17日から起算し、40日以内に村議選が行われる。

 

  森弘秋議長を含む村議6人全員が賛成した。

 

  本会議後、古越村長は「村をきちんと改善することが私の村民に対する責任だ」と述べた。

 

  不信任決議案は、村役場内で横行していた職員のパワハラと管理監督者の対応を問題視し、12日の本会議で竹島貴行村議が緊急動議として発議。16日の本会議で村議2人の賛同を得て提出した。

 

  竹島氏は不信任決議案の提出議案説明で、古越村長のパワハラ問題への対応や村政への姿勢などを批判し、「村民が被った損害は計り知れない。村のイメージを大きく損ねたことは村長として不適切」と指摘した。

 

 解散通知書を受け取った森議長は「議員の首を切るのが村長の仕事ではない。非常に残念で、村長は反省して辞めるべきだ」と憤りを示した。古越村長は第三者委員会の提言を基にパワハラ問題の解決を図るとし、「新しい村をつくることが使命だ」と強調した。

 

 地方自治法の規定では、首長の不信任決議案は議員3分の2以上の出席、4分の3以上の賛成で成立する。成立した場合、首長は10日以内に議会を解散するか、解散しなければ10日後に自動的に失職する。解散した場合、40日以内に議員選挙が行われ、組織議会で再び不信任決議案が可決されると、首長は失職する。

 

 

 

役場内で10年以上パワハラ横行富山県舟橋村
 村長の不信任決議案が可決 村長は議会解散し村議選へ

 

2022年9月16日() 12:10 富山テレビ

 

舟橋村議会で16日、古越邦男村長の不信任決議案が全会一致で可決されました。

古越村長はこれを受けて、議会を解散しました。

 

舟橋村の古越邦男村長への不信任決議案は、役場内でパワハラが10年以上にわたって横行していた問題が明らかになったことを受けて、村議会9月定例会最終日の16日提出されました。

 

議員6人全員が賛成し、不信任決議案は全会一致で可決されました。

 

県によりますと、県内の市町村長に対する不信任決議案が可決されるのは、記録が残る1974年以降で初めてということです。

 

*古越邦男村長「パワハラ委員会から出されたことについて、きちんと改善していくことが村民に対する責任だと思っている。それをやらせていただきたい」

 

古越村長は不信任決議案の可決を受け、議会後、森弘秋議長に議会の解散を通知しました。

これにより40日以内に村議選が行われることになりました。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ9月15日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 村長の不信任決議案可決の見通し パワハラ職員問題が明るみになった舟橋村 富山 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
報道機関の予測どおり村長の不信任案は可決。
しかも3人の村議連名での発議の上に満場一致での可決。
パワハラ被害者に対して「目立たないように。無視しろ」との発言。
とても副村長の対応とは思えません。
この様に現村長が副村長時代に対応をしなかった不誠実な不作為が
その後もハラスメントを横行させた要因であるにも関わらず
今更「きちんと改善していくことが村民に対する責任だと思っている」は
盗人猛々しい開き直りです。
自身の手抜き対応が招いた事態なのですから、先ずは真摯に反省するべきですし、
その為にも自身の地位が相応しいか村民に真意を問うのが当然だと思います。
しかし、この村長は「迷惑甚だしいとばっちり」としか
受け止めていないのでしょうね。

被害者の皆様へ
反省無き村長は議会の声を嘲笑うかの如く、議会を解散させました。
この様な暴挙に走る村長に未来を託す必要はありません。
税金を投じてでも、現村長の横暴に対して鉄槌を喰らわせて
真剣にハラスメントを許さない村長に行政を託しましょう。

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