2022年9月6日火曜日

「自殺はパワハラなどが原因」損害賠償求めた裁判で和解 勤務先は遺族に謝罪

「自殺はパワハラなどが原因」損害賠償求めた裁判で和解
 勤務先は遺族に謝罪

 

2022年9月6日() 20:48 中国放送

 

3年前、広島県呉市の男性が自殺したのは勤務先の上司からのパワハラなどが原因だとして、遺族が勤務先などに損害賠償を求めていた裁判で、和解が成立しました。

 

訴状などによりますと、20194月、広島市の自動車販売店で働いていた呉市の男性(当時60)が灰が峰で自殺しました。その後、広島中央労働基準監督署は自殺を労災と認定していました。

 

遺族は、男性が自殺したのは上司の激しい叱責や長時間労働が原因として、ことし1月、勤務先の会社と当時の上司に損害賠償を求め、広島地方裁判所に提訴していました。

 

遺族の弁護士によると、6日に和解が成立したということです。「これまでの裁判の手続きの中で、男性が自殺に至るまでの経緯に関して一定の真相の解明ができたこと、被告となる会社が安全配慮義務違反があったことを認め、謝罪があったことなどを踏まえて和解に応じた」としています。

 

賠償金の額については公表していませんが、遺族の弁護士は「被告らの安全配慮義務違反があったことを前提とする金額となっている」としています。

 

遺族は「すべての会社において、従業員の安全が十分に確保されるようになってほしい」とコメントしています。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ1月27日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 同僚の前で叱責・ミスおこられ長時間立たされる、60歳男性自殺…「パワハラ」と遺族が提訴 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
遺族の損害賠償請求に対して被告とは和解で解決とのこと。
自殺が労災認定されたとなると抗弁も難しいと判断したのでしょう。
早期解決は遺族感情だけでなく、企業イメージの損失も少なくて済みます。
また、この被告の販社が属するメーカー自体も
イメージキャラクターの加害問題で対応に苦慮しておりますので、
これ以上の汚れたイメージを作りたくなく、
早期解決の為に金銭解決に持ち込んだとも推測されます。
何にしても、早期解決出来た事は良かったのではないでしょうか。

御遺族の皆様へ
和解と言う形で早期に決着出来て良かったと思います。
裁判となると、証拠提出や弁論の手間や審理に時間を要します。
その間は白黒はっきりしませんし、一審判決から控訴の可能性もあります。
この様な諸条件を勘案すれば、和解による早期解決も得策だと思います。

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