2022年9月17日土曜日

市議のパワハラ根絶条例案を否決 職員へICレコーダー配布予算も×

市議のパワハラ根絶条例案を否決
 職員へICレコーダー配布予算も×

 

2022年9月17日() 8:48 朝日新聞(徳山徹)

 

 福岡県嘉麻市議会は16日の本会議で、市議による市職員らに対する「パワハラ」を防ぐことなどを盛り込んだ「市議会ハラスメント根絶条例」案を否決した。市は、市議と職員の会話を録音するためのICレコーダー購入費などを一般会計補正予算案に計上していたが、削除された。

 

 条例案では、議員から市職員や議員間のハラスメントを防止するため議員は根絶に努め、議長は必要な研修をするなどとしている。6月議会で提案、継続審議になっていた。

 

 本会議の討論では、「議員と職員間のハラスメントなどに特定され範囲が狭すぎる」という反対意見に対し、「議員によるハラスメントと思われる事案が発生している」と条例案の必要性を訴える声もあった。結果は賛成少数だった。

 

 また、この日審議された一般会計補正予算案には、課長級以上の職員らに配るICレコーダーと電話機用録音機各42個の購入費1567千円が盛り込まれていた。これに対し、討論会では「パワハラを前提に録音するのは下策だ」「議員の不当要求を前提にするのは議会への敵対視」などと反対意見が出た。結果、すべてを減額した修正案が賛成多数で可決された。

 

 嘉麻市では昨春から義務教育学校建設をめぐる談合疑惑が浮上し、一部議員らが「官製談合だ」と指摘。今年7月に市議会が赤間幸弘市長ら4人について、地方自治法違反(虚偽陳述)容疑で福岡地検に告発書を提出するなど、市と議会の対立が続いている。


《カウンセラー松川のコメント》

ハラスメントをしない自信があれば予算案は否決しても
条例案については賛成しても構わないはずです。
しかし、ハラスメントは受け取り方次第の部分もありますので、
些細な事まで条例に照らし合わされるのも議員として億劫なのでしょう。
職員との会話でオフレコにしたい部分も隠し撮りされたのでは
腹を割った話が出来ないのも当然と言えるでしょう。
しかし、表面的には表沙汰に出来ない会話を議員と市側がしているのは
不謹慎とも言えます。
どうも議員側に後ろめたい部分があるのではないかと邪推してしまいます。


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