2022年9月22日木曜日

「なんでできてへんのや」日常的に執拗に問い詰める 滋賀県の部長級職員がパワハラで懲戒処分 部下の男性は精神疾患で休職

「なんでできてへんのや」日常的に執拗に問い詰める
 滋賀県の部長級職員がパワハラで懲戒処分
 部下の男性は精神疾患で休職

 

2022年9月22日() 21:27 朝日放送

 

 滋賀県の部長級の男性職員が、部下を執拗に問い詰めるなどのパワハラをしたとして、懲戒処分を受けました。

 

 減給10分の1、2ヵ月の懲戒処分を受けたのは、滋賀県の出先機関に勤務する、50代の部長級職員の男性です。

 

 滋賀県によりますと、部長級職員はことし4月から6月にかけ、部下の男性に業務の進捗を確認する際、「なんでできてへんのや」「何言うてるかわからへん」などと、日常的に執拗に問い詰めるパワハラをしたということです。

 

 部下の男性は病院で精神疾患との診断を受け、7月から特別休暇をとっています。

 

 このほか、本庁の職員に対して電話のやりとりの中で、執務室に響きわたるほどの大声で怒鳴りつけ、受話器をたたきつけるように切るパワハラもしていました。

 

 部長級職員は県の聞き取りに対して、パワハラを認め、「なかなか意図が伝わらない思いから、いらだちを覚えた」と話しているということです。



※ 他社のニュースも掲載致します

「何でできてへんねん」「アホか」
滋賀県の部長級職員がパワハラ 部下は休職

 

2022年9月22日() 20:09 京都新聞

 

 滋賀県は22日、部下をしつこく問い詰めるなどのパワーハラスメントをしたとして、地方機関の部長級の50代男性職員を減給10分の12カ月)の懲戒処分にしたと発表した。ほかに、不適切な工事発注をした東近江土木事務所の男性係長(49)を減給10分の11カ月)、酔って通行人を暴行した農業技術振興センターの男性主任主査(58)を戒告処分にした。

 

 県によると、部長級職員は46月、部下に具体的な指導や助言をせず、業務の進行状況について「何でできてへんねん」と畳み掛けるなどした。部下は心身の不調で休職している。また、本庁職員との電話で「アホか。そっちでやるのが当たり前やろ」と怒鳴りつけ、受話器をたたきつけるように切ったという。県は被害者が特定されるとして、所属を明らかにしなかった。

 

 係長は20212月、愛知川橋の耐震補強工事に伴う追加工事を業者に口頭で発注し、書面で契約を結ばなかった。さらに、施工時期を偽り、次年度の予算から費用を支出したという。この件で、当時の同土木事務所長ら6人を戒告処分や文書訓戒などにした。

 

 主任主査は今年6月、深酔い状態で歩いていた際、ぶつかった自転車の男性に暴行したとして現行犯逮捕され、起訴猶予になった。




部下に「何でできてへんのや」、他部署の職員をどなる
…部長級の50代県職員を減給処分

 

2022年9月23日() 10:49 読売新聞

 

 部下に「何でできてへんのや」などと執拗(しつよう)に問い詰め、他部署の職員をどなるなどのパワーハラスメントをしたとして、滋賀県は22日、部長級の50歳代男性職員を減給10分の1(2か月)の懲戒処分とした。部下の職員は心身に不調をきたし、療養している。部長級職員は「部下にはここまでやってほしいという思いが強くなった」と話しているという。

 

 また、2020年度に発注した橋の耐震補強工事で、追加の試験が必要になった際、本来必要な契約をせずに実施し、翌年度に随意契約する不適切な手続きを行ったとして、東近江土木事務所道路計画課の男性係長(49)を減給10分の1(1か月)、上司ら6人を戒告などにした。

 

 農業技術振興センターの男性主任主査(58)については、休日の6月18日に酔っ払い、大阪府寝屋川市の京阪電鉄萱島駅前で男性に暴行し、府警に逮捕(のちに起訴猶予)されたとして戒告とした。


《カウンセラー松川のコメント》

ニュースの文面だけならば、職場でありがちな光景とも言えます。
但し、専門職の世界ではない一般職の世界では、
人事異動により様々な業務を対応しなければなりません。
また、勤務者の出来不出来もありますので、
皆が同じ様な処理能力を有している訳でもありません。
兎に角、採用してしまった以上は能力云々できなく、
与えられた仕事を処理し、上司は仕事が進む様に配慮する必要があります。
当然[言われないとやらない][やり方を説明しないと出来ない]
そんな労働者が居ても当然でしょう。
昔ならば上司が部下に力押しで指導しても問題にはなりませんでしたが、
今では手段を間違えるとパワハラとなる点には注意です。
そして上司がこの様な対応でもやむなしの場合もありますが、
他部署に者に対しても高圧的な態度を執っていたことが
部下へのパワハラ認定に至った要因とも言えます。
何事も感情的になっては駄目な時代となりました。

被害者である部下の方へ
全ての上司が丁寧に指導してくれるとは限りません。
単なる人事異動で就いただけで業務に精通していない場合もあります。
よって、上司の指導や助言に頼るだけでなく、
御自身でも何とか仕事を進められる様にする工夫も必要かと思います。
最初の印象で認識されると、その認識を変えるのは難しい時もあります。
「出来の悪い部下」との印象を与えてしまい、
その後は塩対応される事態は今後も可能性としてはあります。
どんな時でも第一印象は大切ですので、それは心して勤務してくださいませ。
勿論、パワハラを奨励や擁護する訳ではありません。
理不尽な言動に対しては毅然とした態度を取るか、
相応の部署に連絡や相談をして構いません。

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