自治労県本部のパワハラ訴訟 元上司に22万円の賠償命令
2022年9月1日(木) 18:42 NHK
自治体の職員などで作る労働組合、自治労山梨県本部の元職員が在職中に県本部のトップである中央執行委員長からパワーハラスメントを受けたとして、現在は連合山梨の幹部を務めるこの元上司に対して損害賠償を求めた裁判で、甲府地方裁判所は元上司におよそ22万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。
訴状などによりますと、原告の元職員は自治労山梨県本部に勤務していた2018年から翌年にかけて、県本部トップの中央執行委員長で現在は連合山梨の事務局長を務める元上司からどなられるなどのパワーハラスメントを受けてうつ病を患ったとして、この元上司に対しておよそ110万円の損害賠償の支払いを求めています。
これまでの裁判で元上司は「事実と異なり違法だとは言えない」などと主張していました。
1日の判決で甲府地方裁判所の今澤俊樹裁判官は元上司によるパワーハラスメントがあったことを認め、元上司に対しておよそ22万円を支払うよう命じる判決を言い渡しました。
判決を受けて自治労県本部は「判決文を見ていないためコメントはできない」としています。
また、連合山梨は「今回の事案は前任の職場での話であるが、現在は連合山梨で勤務しているので、今後の行動に対しては注意喚起をしていきたい」としています。
パワハラを巡る民事裁判 訴えの一部を認める判決
自治労山梨県本部の元上司に22万円の賠償を命じる 甲府地裁
2022年9月2日(金) 11:36 テレビ山梨
自治体の職員などで作る自治労山梨県本部の元職員が上司だった男性からパワ―ハラスメントを受けたとして損害賠償を求めていた裁判で判決です。
甲府地裁は9月1日、原告の訴えを一部認め、元上司に22万円の賠償を命じました。
訴状などによりますとこの裁判は自治労山梨県本部に勤めていた女性が当時上司だった男性から怒鳴られるなどのパワーハラスメントを受け、うつ病を患ったとして元上司に対し110万円の損害賠償を求めていたものです。
これに対し元上司は「事実と異なる」と主張していました。
1日の判決で甲府地裁は、一部の発言が、違法なパワーハラスメントに当たると原告の訴えを一部認め、元上司に慰謝料など22万円の支払いを命じました。
判決について原告の女性は、「主張が認められ良かった」とコメントし、被告の元上司は「残念。判決文を確認してから控訴するか検討したい」としています。
《カウンセラー松川のコメント》
正しき労働者を守り味方になるはずの組織内で労働者虐め。
労働組合関係者が聖人君子を続けられる訳がないのは当然ですが、
それでも職業倫理は保って欲しいものです。
加害者の現在の勤務先としても、以前の勤務先での事案で賠償問題となると
周囲の目もあるでしょうから対応に苦慮するでしょうね。
新たな職場でハラスメント事案を発生させない事が、
正しき労働者を守る組織としては大切でしょう。
被害者の方へ
110万円の要求に対して2割の命令となりましたが、
金額の多少ではなくハラスメントの存在を国が認めた事を評価しましょう。
これ以上争っても手間暇を要するだけだと思います。
勿論、被告が控訴すれば別ですが。
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