舟橋村パワハラ問題「極めて異常」報告書
2022年9月7日(水) 19:22 北日本放送
舟橋村は、役場のパワハラ問題について、第三者委員会がまとめた報告書を公表しました。
この報告書は、弁護士らでつくる第三者調査委員会が先月31日、村に提出したものです。
報告書では、40代の男性職員が女性職員に対し、大声で「給料泥棒」などと暴言を吐いたり、侮辱する内容のメールを職員に送ったりして、相手に著しい精神的苦痛を与えるとともに、職場の労働環境を害したとしています。
また、被害者からの訴えを聞いた村の幹部も、その場限りの不誠実で安直な対応に終始し、対策が取られることがなかったと指摘しました。
ほかにも、少なくとも10年前から複数の職員によるパワハラが横行していたこともわかり、全職員三十数人のうちおよそ10人が被害を訴えていることから、「複層的で大規模な被害状況は、他に類を見ない」、「極めて異常」などとしています。
原因については、村長や副村長ら幹部のコンプライアンス意識の欠如を挙げました。
また村に対しては、第三者による相談窓口の設置や、定期的なハラスメント防止研修会の開催などの対策を求めています。
この報告書は、舟橋村のホームページで公表されています。
この問題は去年2月に発覚し、村は40代の男性職員を戒告の懲戒処分に、上司の課長2人を厳重口頭注意処分としています。
※ 他社のニュースも掲載致します
パワハラまん延10年以上!職員の3分の1までも
日本一小さい村で何が?
第三者委員会が調査結果を公表 富山・舟橋村
2022年9月7日(水) 20:36 チューリップテレビ
日本一小さな村として知られる富山県舟橋村役場。職員の3分の1がパワーハラスメントの被害を受ける異常な事態であることが明らかになりました。村が設置した第三者調査委員会は「当時の村長ら管理監督者のコンプライアンス意識が欠如し、10年以上職場内でパワハラがまん延していた」とする調査報告書を公表しました。
古越邦男
村長:
「住民の方、職員、それぞれにご迷惑をかけてた部分がございますので、管理者としての責任を強く感じています」
日本一小さな村として知られる舟橋村。去年2月、被害者4人の告発で40代男性職員のパワハラ行為が発覚し、村は1年以上たったことし4月に、弁護士などによる第三者調査委員会を設置しました。
調査委員会が6日公表した報告書では、10年以上前から役場内でパワハラがまん延していたことが明らかになりました。
記者:
「ここ数年だけでもパワハラが一因となり、職員2人が退職、4人が精神の不調を訴えていたということです」
調査報告書によりますと、パワハラ問題で「戒告」の懲戒処分を受けた40代の男性職員は研修から戻ってきて、たまっている書類を片付けていた女性職員にこんな暴言を浴びせたとしています。
「普段仕事をしていないのに、夜ばかり仕事をして時間外をつけるのはダメなやつだから」「給料泥棒が」
また、この男性職員は机の上の物を乱暴に投げつけたり、胸元を見てセクハラ発言をしたりするなどのパワハラを少なくとも10年前から繰り返していました。
この男性職員以外にも複数の職員によるパワハラと疑われる事案や問題行動が確認されました。
記者:
「さらに問題となるのは、村長を含む管理監督者の対応です。複数の職員は被害相談をするも終始不誠実な対応に終わり、対策は取られなかったということです」
調査委員会の聞き取りに対し、村の全職員の3分の1にあたるおよそ10人がパワハラなどの被害を受けたと回答。村長や副村長ら幹部のコンプライアンス意識の欠如が原因と結論付けました。
2007年から2019年まで副村長を務めた古越村長はこう釈明しました。
古越邦男
村長:
「私もそんなに聞いてなかったので自分自身でもびっくりしている部分がたしかにありますね。(パワハラを受けた職員が)3分の1ということになるわけですが
大変大きな数字というふうに思います。わからなかった部分も、これはいい訳になるのですが、あったかと思うのですが、事実として受け止め対応をしっかりとやってかざるを得ない」
古越村長は去年2月に発覚した40代の男性職員以外のパワハラについては職員の処分は考えておらず、近く職員への説明会を開く方針です。
富山・舟橋村役場内で
“10年以上にわたりパワハラ横行・職員3分の1が被害”
第三者調査で明らかに
2022年9月8日(木) 20:26 富山テレビ
舟橋村の役場内で、10年以上にわたりパワハラが横行し、職員の3分の1が被害を受けていたことが明らかになりました。
村民の中には、役場の幹部への不信感をつのらせる人もいます。
【再現】
「給料泥棒が!」
これは今回明らかとなった舟橋村の役場内で行われたパワハラ行為の一部です。
村役場のパワハラ問題が発覚したのは去年2月。
被害者4人からの告発で、40代の男性職員によるパワハラ行為が明らかになり、男性は懲戒処分を受けました。
その後、村は第三者による調査を依頼し、6日公表された調査報告書によって、長年、役場内でパワハラが横行していた実態が明らかになりました。
【再現】
「うるせえ!」
「やかまわしいわ!」
懲戒処分を受けた男性職員は、特定の女性職員に大声で暴言を浴びせたり、相手を侮辱するような内容のメールを送りつけたりしたほか、女性職員の胸元を見ながらセクハラ発言を連発していました。
さらにパワハラ行為をしたのは、この男性だけではなく、男性の被害者の一部もパワハラと疑われる行為をしていたことが分かりました。
報告書では、こうしたパワハラが10年以上にわたり続いていたこと。
また全職員の3分の1が被害を受け、2人が退職、4人がメンタル不調を訴えていたことが明らかになり、「極めて異常」としています。
そして、こうした状態が長年続いた原因として、当時の村長や副村長など幹部のコンプライアンス意識の欠如をあげ、「その場限りの不誠実で安直な対応を継続し続けたと指摘せざるを得ない」と結論付けました。
この実態について村民は…。
*村民は「部下を見ていなきゃいけない立場の人たちは、何してたんだろうっていう不信感。被害にあわれた方が声をあげられないという状況が悲しかった」「やっぱり風通しが悪いんでしょうね。お互い知り合いの中で、注意をしていくということに遠慮もあるのか。お互い、なあなあな中でやってるから。今はそうでもないが、住人が役場に入っていったという経緯もあるので」
今回の報告書を受け、村では来週、職員への説明会を開くことにしています。
《カウンセラー松川のコメント》
人口約3,200人の村で職員数が30人(令和2年4月1日現在)の村役場です。
何かトラブルが起きても「まぁ、まぁ」で済ませないと、
日常生活にまで影響が及ぶ世界です。
だからと言って、それを理由に悪事を横行させて良い訳がありません。
10年以上もパワハラやセクハラが横行している職場。
これでは職員の心も荒み、心身に悪影響が出て当然です。
懲戒処分を受けた加害者から被害を受けていた者でさえ、
他者への加害者に転じている者まで現れる状態なのが、
負のスパイラルに陥っている証左です。
今般の処分は1人だけですが、これで済まして大丈夫なのか不安です。
第三者委員会を設置したのを好機と捉え、
徹底的に組織内の膿を出す覚悟が幹部には必要だったのではないでしょうか。
被害者の皆様へ
処分者1人で済ませてしまって良いのでしょうか。
このままだと暫くして再発する可能性も捨てきれません。
大きな声で被害を訴えるのが難しい環境かも知れませんが、
これを機会に「悪い事は悪い」「ダメまものはダメ」と言える
職場環境に改革をしては如何でしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿