パワハラ相談窓口 匿名で相談可能も…結局求められる実名
未だに救急用資機材投げつけや「ぶっ殺す」などの暴言
2年前に多数のパワハラ行為発覚の今治消防
2025年3月4日(火) 19:09 あいテレビ
パワハラ問題が相次いで発覚した今治消防。2年ほど前に設置したパワハラの相談窓口に、これまでに57件の相談が寄せられていたことがわかりました。ただ、取材を進めると、運用の問題点も見えてきました。
■約2年前にパワハラ問題が発覚 その後も繰り返される
今年1月、愛媛県にある今治消防の現役職員からあいテレビに寄せられた告発の手紙。
〜私は今治消防の職員です。約2年前の令和4年11月に今治消防のパワーハラスメントが問題となりました。〜
問題となった、そのパワハラ。
「お前はバカか。あほか」―――。
今治消防では、2年余り前、部下への暴力や暴言に加え、仮眠時間に筋トレをさせたり救急用のチューブを鼻から差し込んだりするなどのパワハラ行為が発覚し、問題となりました。
寄せられた手紙では、これ以降も今治消防でパワハラが繰り返されていて、部下に救急用の資機材や無線機を投げつけたり「ぶっ殺す」などの暴言をはいたりするなどの行為があったと指摘しています。
■相談窓口設置「匿名で相談できる」とされるも実名での回答を求める運用
今治消防は、2022年の11月にパワハラが問題となったことを受け、翌12月からハラスメント被害などに関する専用の相談窓口を設置しています。寄せられた情報は通常、消防の総務課が管理し、実際に被害を訴えるなど緊急性が高いと判断されれば、消防長など上層部と共有し対応を協議するということです。
あいテレビが取材したところ、この窓口には2月5日の時点で、計57件の相談や情報が寄せられていることがわかりました。ただ、消防によりますと「匿名で相談できる」とされているものの、聞き取りの中で相談者が実名を名乗って回答を求める運用となっていることから、やり取りの多くは、その時点で途絶えるということです。
臨床心理学の専門家は、相談窓口には何より匿名性が重要と話します。
人間環境大学
藤代富広教授
「まずは、連絡をしてきてくれた被害者とされる方の個人情報は、その窓口だけ
に留めて、加害者とされる人やその上司とかには絶対に漏らさないのが大前提」
その上で、外部の専門家を交えた相談体制を構築することが不可欠と述べました。
あいテレビが独自に入手した資料に記載されているのは、おととしの夏に実施された職場環境をめぐる調査では「早急な問題提起はなかった」と判断されています。しかし、現役の職員からあいテレビに告発の手紙が寄せらるなど、パワハラ被害を訴える声は途絶えておらず、相談態勢の実効性が問われています。
《カウンセラー松川のコメント》
拙ブログ3月3日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 「ぶっ殺すぞ」消防署でパワハラ発覚後も止まず… 救助に駆け付けた民家でも、住民の前で無線機投げつけ暴言か 現役署員から告発の手紙 愛媛県・今治消防
これの続報です。
匿名で相談出来る体の窓口でありながら、相談を進めると名乗りが必要になる。
本気で相談窓口を運用する気概を全く感じさせない設定です。
上記3月3日付け記事での《カウンセラー松川のコメント》でも記しましたが、
2022年時点で問題が表面化した時から、
対策をしない本気度だけは熱く伝わっているので、
今治市消防本部はパワハラ天国の頂点を目指しているのだと思います。
自治体消防の最も悪い面を表しているのが今治市消防本部です。