「誠に申し訳ございませんでした」
相馬地方広域消防本部の幹部13人を処分 福島
2025年3月19日(水) 15:24 福島中央テレビ
相馬地方広域消防でパワーハラスメントがあった問題で、新たに消防職員13人が懲戒処分されました。
■南相馬市 門馬市長
「ハラスメントの撲滅に徹底して取り組んでまいります。誠に申し訳ございませんでした。」
職場内で発生したパワハラ行為に対して、適切な指導監督をできていなかったなどとして、減給や戒告、訓告の懲戒処分を受けたのは相馬地方広域消防本部のトップである五賀
和広消防長を含む、13人の幹部職員です。相馬地方広域消防ではおととし12月から先月まで第三者委員会によるパワハラ問題の調査が行われ、これまでに23人の消防職員が懲戒処分を受けています。19日の会見では南相馬市の門馬市長や五賀消防長などが一連の問題を謝罪し、再発防止対策として、ハラスメントに関する通報・相談窓口を常設し、定期的なアンケート調査を実施するほか、職場環境改善について議論する会議を開催するなどとしています。
パワハラで計23人処分 福島・相馬消防本部 消防長は引責辞任否定
2025年3月19日(水) 19:00 毎日新聞(錦織祐一、尾崎修二)
相馬地方広域消防本部(本部・福島県南相馬市)は19日、組織内で長年にわたって悪質なパワーハラスメントが繰り返されていた問題で、トップの五賀(ごが)和広・消防長(59)を減給10分の1(6カ月)とするなど7人を減給、5人を戒告、1人を訓告の懲戒処分とした。五賀消防長は、自身の引責辞任は否定し、「残された消防人生で、組織改革のために尽力したい」と述べた。
この問題を調査した第三者委員会が1月に最終答申を公表したのを受けて、管理監督責任を問われた消防監、消防司令長、消防司令(当時も含む)の13人を処分した。この問題での処分者は計23人となり、いずれも消防司令補以上の管理職。
再発防止策もまとめた。ハラスメント行為の通報・相談窓口が適切に対応せず、過去のアンケート結果も情報管理のずさんさから漏えいしていたといい、「職員の信頼を失っていた」との第三者委の指摘を重視。新たに弁護士を含む第三者機関や、各階級からメンバーを選んだプロジェクトチームを設置。産業医を選任し、外部講師によるマネジメントなどの研修も導入する。
2023年秋、被害を訴える職員1人の代理人からの情報提供を受けて、消防を管理する相馬地方広域市町村圏組合が第三者委を設置し、調査が進んで実態が明るみに出た。
第三者委によると、肩や腹を殴るなどの暴力や、「この仕事に向いていない」「早く辞めた方がいい」などの暴言が、日常的に後輩職員に繰り返されていた。救助訓練を指導した後輩らに10万円を要求し受け取る▽飲み会に参加しない職員に「出不足料」として数千円を支払わせる――といった金銭が絡む行為も複数確認された。
第三者委の職員アンケートでは酒席でのパワハラを訴える声が目立ち、暴力や暴言のほか、「席上で裸にしたり、汚い貯水池のような所に入らせられたりした」などが寄せられた。このため、消防としての酒席は今後開催しない。
パワハラ問題で消防長ら13人懲戒処分、福島・相馬地方消防本部
2025年3月20日(木) 8:33 福島民友新聞
福島県相馬地方の消防職員によるパワーハラスメント(パワハラ)行為があった問題で、相馬地方消防本部は19日、パワハラをした部下職員に対して適切な指導や監督をしなかったとして、五賀和広消防長(59)をはじめ幹部職員ら13人の懲戒処分を発表した。一連の問題に関する懲戒処分は計23人となった。処分は18日付。
処分を受けたのは五賀消防長と太田修司次長(57)ら。同本部は基準に基づき、ほかの11人については氏名を明らかにしなかった。五賀消防長は減給6カ月(10分の1)、太田次長は減給3カ月(10分の1)。このほか減給1カ月(10分の1)5人、戒告5人、訓告1人。
消防本部によると、五賀消防長はパワハラ事案の聞き取り調査結果の報告に対応せず、太田次長も消防長に適切な助言をしなかったとして、2人の安全配慮義務違反も認めた。
南相馬市で19日、五賀消防長と太田次長、管理者の門馬和夫市長らが記者会見した。五賀消防長は「住民や被害職員に心からおわびする。自身も深く反省し、多くの幹部職員が懲戒処分の対象になったことを重く受け止める」と話した。同本部は弁護士を交えた外部相談機関の設置など再発防止策も公表した。
減給6カ月(10分の1)=五賀和広消防長▽減給3カ月(10分の1)=太田修司次長▽減給1カ月(10分の1)=消防本部男性消防司令長(55)、南相馬消防署男性消防司令長(56)、相馬消防署男性消防司令(63)、南相馬消防署男性消防司令(64)、消防本部男性消防司令(62)▽戒告=相馬消防署男性消防司令長(54)、南相馬消防署鹿島分署男性消防司令(57)、同飯舘分署男性消防司令(56)、消防本部男性消防司令(61)、消防本部男性消防司令(62)▽訓告=相馬消防署新地分署男性消防司令(59)
※ 福島民友新聞の記事にて処分対象者の列記があり、これを別途掲載します
五賀和広消防長:減給6カ月(10分の1)
太田修司次長:減給3カ月(10分の1)
消防本部男性消防司令長(55):減給1カ月(10分の1)/予防課課長または警防課課長
南相馬消防署男性消防司令長(56):減給1カ月(10分の1)/南相馬消防署長
相馬消防署男性消防司令(63):減給1カ月(10分の1)
南相馬消防署男性消防司令(64):減給1カ月(10分の1)
消防本部男性消防司令(62):減給1カ月(10分の1)
相馬消防署男性消防司令長(54):戒告 /相馬消防署長
南相馬消防署鹿島分署男性消防司令(57):戒告
同飯舘分署男性消防司令(56):戒告
消防本部男性消防司令(61):戒告
消防本部男性消防司令(62):戒告
相馬消防署新地分署男性消防司令(59):訓告
消防長と次長以外は所属・階級・年齢のみ公表ですが、
所属と階級から特定や絞り込みも可能です。
所属長級であれば、氏名の公表も行って然るべきと感じております。
《カウンセラー松川のコメント》
拙ブログ1月18日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 職員のパワハラ行為 消防長らに安全配慮違反、処分対象に 相馬地方消防本部
これの続報です。
今般の処分は監督不行き届きでの処分とも言えましょう。
五賀消防長は「残された消防人生で、組織改革のために尽力したい」
とのことですが、既に59歳。
どれだけの時間があるのでしょうか?
そして、役職定年が導入されていれば、組織改革が出来る立場なのかも怪しいです。
そもそも、これだけのハラスメント事案を看過しておきながら、
騒ぎが大きくなり、自身も監督責任を問われた途端に
「組織改革のために尽力したい」と表明されても、手遅れとしか思えませんし、
本当に見苦しく思います。
ここは、57歳の太田次長と共に潔く辞職された方が
せめて晩節を汚さなくて済むと思います。
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