「熊大広報誌制作社員の名誉を傷つけるメール」複数人に送信
大学職員の行為をパワハラ認定 第三者委
2025年3月31日(月) 12:59 熊本放送
熊本大学の広報誌の制作を巡り、依頼を受けた会社の社員が大学職員からパワーハラスメントの被害を訴えた問題で、大学設置の第三者委員会が職員によるパワハラ行為を認定しました。
この問題は、熊本大学が発行する広報誌について、制作を依頼された熊本市の広告会社の女性社員が、大学の男性職員からのパワハラを複数回受けたとして、広告会社が大学側に被害を訴えたものです。
これを受けて大学設置の第三者委員会が3月31日、報告書の内容を公表しました。
報告書では、女性社員の名誉を傷つける内容のメールを複数の職員に送ったことをパワハラと認定。
さらに請負契約では、取材は広告会社が行い、大学側は取材後の原稿などの内容確認や修正を行うとの役割分担を決めていたにも関わらず、男性職員が複数回、自らの権限を超えて取材に関与したことなどについても「優越的な関係を背景とした言動で業務遂行のための手段として不適当な言動」と指摘し、パワハラと認定しました。
また大学側に対しても「迅速な事実調査ができていなかった」と指摘しました。
一方で女性社員が、同じ男性職員から人前で怒鳴られたとした訴えについては、「関係者の証言などに食い違いがあり、音声データなど証拠も残っていない」として、パワハラと認定されない部分もありました。
これを受けて熊本大学は「内容を真摯(しんし)に受け止め、適切に対応する」とコメントしています。
熊大広報誌の制作めぐる男性職員のパワハラ認定
大学が具体的調査しなかったことも不適切と指摘
2025年3月31日(月) 19:30 熊本県民テレビ
熊本大学の広報誌「熊大通信」の制作をめぐり、男性職員のパワハラが認定されました。
広報誌の制作を請け負っていた広告会社の女性が、去年4月に熊大の担当の男性職員から繰り返しパワハラを受けたと訴え、大学の第三者の調査委員会が調べていました。
調査の結果、去年1月から3月にかけて、男性職員が女性の取材をさえぎり自らが取材活動を行った、女性の執筆内容を多くの関係者が見るメールで非難したなど6つの行為をパワハラと認定しました。また、熊大が2か月以上具体的な調査をしなかったことも不適切だったと指摘しました。
発表を受けて女性は、「再発防止につなげてほしい」とコメントしています。
一方、熊本大学は「事案を把握した場合の対応を検討して信頼回復に努める」と話しています。
熊本大学職員が広告会社の社員にパワハラ、
最終段階で「ニュアンス違う」と曖昧な指示…第三者委が6件確認
2025年4月1日(火) 12:15 読売新聞
熊本大の男性職員によるパワハラ疑惑について、同大が設置した第三者委員会は31日、調査した10件のうち6件がパワハラに該当するとの調査結果を報告した。同大は職員の処分について検討する。
職員は、広告会社に製作を委託している同大広報誌「熊大通信」を巡り、同社社員にパワハラ行為を加えた疑いがあった。第三者委は弁護士や臨床心理士、社会保険労務士の3人で構成し、昨年9月から職員やその上司、社員ら8人から事情を聞くなどして調査を進めてきた。
報告書では、職員が「請負業者さんが編集委員会でご提案なさったのは、そのレベルにありません」などと社員を非難するメールを複数の職員らが読める状態で送信したこと、広報誌を発行する最終段階で「ニュアンスが違う」「イメージじゃない」と曖昧な指示を出したことなど計6件をパワハラと認定。一方、取材の日程調整時に男性が「そんなの知りませんよ」と一蹴したとしたことなどは事実が確認できないとした。大学にはハラスメント調査の開始が遅かったことを「適切でない」と指摘した。
熊本大人事・労務担当の水元豊文理事は「被害を受けた方、ご迷惑をおかけした会社に大変申し訳ない。業者対応の研修などを実施し、信頼回復に努めたい」と話した。
熊大職員が広報誌制作の女性へパワハラ 第三者委員会が認定【熊本】
2025年4月1日(火) 12:16 テレビ熊本
熊本大学の広報誌の制作を請け負う会社の女性スタッフが大学の男性職員にパワハラ行為を受けたと訴えていた問題で、第三者委員会は大学職員の言動を『パワハラ』と認定しました。
この問題は、熊本大学の広報誌の制作を受注していた広告制作会社の女性スタッフが
、去年1月から3月までの間に、熊本大学の男性職員から威圧的な態度で作業の指示を受けるなどのパワーハラスメント行為があったと訴えていたものです。
女性スタッフは精神的な苦痛を訴え体調不良となり、制作会社が去年4月、熊本大学に対し契約解除を申し入れていました。
熊本大学は一連の問題を受け去年9月に第三者委員会を設置。
31日調査結果を公表し、取材中に強い口調で指示を受け必要な情報収集を妨げられたことや、女性スタッフを一方的に非難するメールを多くの関係者に送信したことなど、男性職員の行為8件のうち6件を『ハラスメント行為』と認定しました。
また、去年4月にハラスメント行為の訴えがあったにもかかわらず、2カ月以上具体的な行動を取らなかった大学の対応についても、『適切ではなかった』と指摘しました。
熊本大学は被害にあった会社と女性に対し謝罪した上で、パワハラを行った職員の処分などを検討するとしています。
《カウンセラー松川のコメント》
拙ブログ2024年7月10日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 熊本大学 広報誌制作めぐり男性職員がパワハラか 広告会社の女性社員が「人前で怒鳴られる」など
これの続報です。
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