「誤字・脱字1文字で500円」「依頼者からの厳しいクレーム 5万円」
弁護士が部下に「罰金」半年間で約650万円
大阪弁護士会が戒告の懲戒処分
2025年3月5日(水) 17:59 毎日放送
自らの法律事務所での部下の業務をめぐり罰金を設け、半年間で部下に計650万円以上を支払わせていたとして、大阪弁護士会が男性弁護士を戒告処分としたことがわかりました。
「正」の字で “個数” を申告させ…
大阪弁護士会によりますと、男性弁護士は自らの法律事務所(大阪市北区)で、部下の弁護士の業務をめぐって2021年6月から、▽訴状の訂正 2万円 ▽提出書面の誤字・脱字1文字につき500円 ▽依頼者からの厳しいクレーム1件につき5万円 など、18個の項目からなる「罰金制度」を設定していました。
男性弁護士は専用の用紙を設け、部下の弁護士に各項目について「正」の字で “個数” を申告させ、罰金を支払わせていました。
部下の弁護士は、約半年間で合計650万円あまりの罰金を支払い、翌2022年1月に適応障害と診断され、事務所を退所したということです。
大阪弁護士会は「パワーハラスメントとの評価を免れない」としたうえで、「部下の適応障害もパワハラスメントが一因だったと推察される」として、今年1月21日付けで男性弁護士に対し、戒告の懲戒処分にしたということです。
一方、処分を受けた男性弁護士は大阪弁護士会の聴き取りに対し、「勤務態度の改善のためだった。部下も自発的に申告していた」などと弁明していて、すでに全額を本人に返したということです。
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