2025年3月5日水曜日

▼「誤字・脱字1文字で500円」「依頼者からの厳しいクレーム 5万円」 弁護士が部下に「罰金」半年間で約650万円 大阪弁護士会が戒告の懲戒処分

「誤字・脱字1文字で500円」「依頼者からの厳しいクレーム 5万円」
 弁護士が部下に「罰金」半年間で約650万円
 大阪弁護士会が戒告の懲戒処分

 

2025年3月5日() 17:59 毎日放送

 

自らの法律事務所での部下の業務をめぐり罰金を設け、半年間で部下に計650万円以上を支払わせていたとして、大阪弁護士会が男性弁護士を戒告処分としたことがわかりました。

 

「正」の字で個数を申告させ

 

大阪弁護士会によりますと、男性弁護士は自らの法律事務所(大阪市北区)で、部下の弁護士の業務をめぐって20216月から、訴状の訂正 2万円 提出書面の誤字・脱字1文字につき500円 依頼者からの厳しいクレーム1件につき5万円 など、18個の項目からなる「罰金制度」を設定していました。

 

男性弁護士は専用の用紙を設け、部下の弁護士に各項目について「正」の字で個数を申告させ、罰金を支払わせていました。

 

部下の弁護士は、約半年間で合計650万円あまりの罰金を支払い、翌20221月に適応障害と診断され、事務所を退所したということです。

 

大阪弁護士会は「パワーハラスメントとの評価を免れない」としたうえで、「部下の適応障害もパワハラスメントが一因だったと推察される」として、今年121日付けで男性弁護士に対し、戒告の懲戒処分にしたということです。

 

一方、処分を受けた男性弁護士は大阪弁護士会の聴き取りに対し、「勤務態度の改善のためだった。部下も自発的に申告していた」などと弁明していて、すでに全額を本人に返したということです。

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