2022年3月9日水曜日

宮城・東松島市議会 副市長の再任否決 市職員「パワハラ」訴え

宮城・東松島市議会 副市長の再任否決 市職員「パワハラ」訴え

 

2022年3月9日(水) 08:30 毎日新聞

 

 宮城県東松島市議会は8日、元県職員の加藤慶太副市長(63)の再任に同意を求める人事案の採決を行い、反対多数で否決した。県とのパイプ役として評価してきた渥美巌市長は、副市長の任期が満了となる今月末までに再び上程するか検討する。

 

 起立採決の結果は、賛成7人、反対10人だった。反対した議員の一人は「複数の職員がクビを覚悟して、実名で市長に『パワハラを受けた』と上申書を出すなど不満が高まっていた。職員のやる気の低下は、県との関係よりも問題だ」と理由を述べた。4日に開かれた全員協議会で加藤副市長はパワハラを否定したが、この日の採決では与党会派の一部も反対に回った。

 

 市関係者によると、加藤副市長は、部課長を激しく叱責(しっせき)して部下職員を萎縮させたり、休日や勤務時間外でも頻繁に個人の携帯電話に連絡したりしていたとされる。副市長は取材に対し「部課長との冗談のようなやりとりが、その部下にパワハラと取られたのかもしれない。反省するべきところがあれば反省する」と釈明した。

 

 渥美市長は「県政と市政の関係を強固にしてきた片腕の再任に反対する理由が理解できない。一部の職員の話を聞いて判断したのなら問題だ」と述べ、再上程について「反対の理由を精査する。まだ言えない」とした。


《カウンセラー松川のコメント》

パワハラ加害者として上申書を出された副市長と、
どうしても副市長を再任させたい市長。
それに対して、パワハラ加害者ならば再任は認めない市議会。
この対立です。
市長の「一部の職員の話を聞いて判断したのなら問題だ」も
一理有るかも知れませんが、被害者以外の職員は関心が無ければ
パワハラについて「知らない」としか答えようがありません。
全ての職員が「パワハラが有った」と回答しなければ
パワハラの事実を認めないのも極論過ぎます。
実名で上申書が提出されている事態を市長はどの様に考えているのでしょうか。
現状では市長の言い分に理が有るとは思えません。

被害者の皆様へ
副市長の再任について反対10に対して賛成7と大差はついていません。
それだけ市長の言い分が認められていると共に
被害者の言い分は踏みにじられています。
この現状を多くの市民に理解してもらう必要があるかも知れません。

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